スマートフォンの普及に伴い、ここ3年ほどで爆発的に売れているものがある。それがBluetoothスピーカーだ。
あるメーカーの調査によると、Bluetooth内蔵アクティブスピーカーの出荷台数は2012年で390%、2013年で217%という伸び率(前年度比)となっており、2014年も156%の伸び率になる予想。今、注目のアイテムだ。
そこで、本特集ではBluetoothスピーカーの魅力と、実際の製品の紹介を行なっていく。
Bluetoothスピーカーのトレンドと選び方
ひとくちにBluetoothスピーカーといっても、デザインいろいろ機能もいろいろ。肝心の「音質」も、低音を強調したモデルもあれば自然な音の広がりを重視したモデルもある。
今回はそんなBluetoothスピーカーのトレンドと、選ぶときのポイントをかいつまんで説明しておこう。
コンパクトでも低音が出る待望の製品が登場
基本的にスピーカーは、空気を動かしその圧力を変動させることにより音を出す。一般的にスピーカーユニット(コーン)の口径が大きいほど低音再生には有利とされるが、コンパクトさが好まれる現在のトレンドとは相反するため悩みどころだ。
逆にいえば、コーンの小ささが優先されるため低音が後回しにされる傾向があり、そこがスタイル重視/普及価格帯のBluetoothスピーカーとは相容れなかったともいえる。
コンパクトながら豊かな低音を出すモデルは、待望の存在だったのだ。
ボディー(エンクロージャ)とコーンの大きさで制約を受けるのであれば、別の方法で低音再生を模索しなければならない。となると力を発揮するのがスピーカーの音響設計、オーディオメーカーならではのノウハウを発揮できる分野だ。
方法はいくつかある。たとえば、駆動系のない振動板だけで構成される「パッシブラジエーター」や、エンクロージャ内の反響により増強された低音を出す「バスレフ」(ダクトの長さにより共振周波数を調整できる)など。これらの採用が、事実上サイズの制約を受けるBluetoothスピーカーでは現実的な選択肢といえる。
欠落した低音の倍音を再生信号に付加して、擬似的に低音を認識できるようにする技術など、メーカーの腕の見せどころともいえる部分であり、購入時には大いに比較検討すべきだろう。
(次ページに続く、「お風呂や水辺で楽しみたいならタフさで選べ!」)
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