発行枚数はすでに1億3000万枚超
nanaco・Suica・WAON三つ巴! 電子マネーシェア早わかり
2014年08月25日 09時00分更新
『そういえば、あの業界のシェアは結局どこが一番多いんだっけ……?』
そんな疑問を抱いたことがあるすべてのビジネスマンに捧ぐ連載。仕事でも利用できる業界ランキングや業界地図を私、高橋暁子が手っ取り早く紹介します。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、コンサルタント。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。小学校教員、編集者を経て現在に至る。最新刊『スマホ×ソーシャルで儲かる会社に変わる本』の他、『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』『図解 一目でわかるITプラットフォーム』(以上、日本実業出版社)、『ネット業界 儲けのカラクリ』(中経出版)など著作多数。http://akiakatsuki.com/ Twitterアカウントは@akiakatsuki
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利用が伸びている電子マネー
Suica、nanaco、WAONなど、現金要らずの便利な電子決済サービス、電子マネー。もう電子マネーなしの生活は考えられないという人も多いだろう。
非接触IC型電子マネーは、タッチしただけで事前にチャージした金額まで利用でき、支払いに小銭要らず。支払額に応じてポイントが付くものもあり、顧客の囲い込みに効果があると言われている。今回は、電子マネーの普及率、サービスごとのシェアなどを見ていく。
日本銀行決済機構局の調査論文「最近の電子マネーの動向について(2010年)」(2010年10月)によると、電子マネーの発行枚数は2010年4月には1億3000万枚を超え、決済金額は2009年度の段階で年間1.3兆円に達している。
総務省統計局の「電子マネーの利用状況~『家計消費状況調査』の結果から~」(平成24年8月)によると、2人以上の世帯で電子マネーを持っている人がいる世帯の割合は、平成20年の26.3%から平成23年には約4割の37.4%にまで増加。さらに、電子マネーを利用した人がいる世帯の割合は平成20年の19.3%から、平成23年には30.6%と3割を超えている。
同調査によると、電子マネーの利用回数が最も多かった場所は、交通機関(定期券としての利用は除く)(16.2%)、スーパーマーケット(7.4%)、コンビニエンスストア(5.5%)となった。消費税が8%になって以来、小銭による支払いの煩雑さを避けるため、さらに利用が伸びているという。
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