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コミケ開催!! 知らないと恥をかくコスプレ撮影マナーとちょいテク紹介!

2014年08月15日 05時59分更新

文● 林佑樹(@necamax)、モデル:黒田みこ(@miko_prpr

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レイヤーさん撮影時、顔の影を処理するには?

 天候が曇りの場合は、コスプレエリアでの撮影はそれほど苦労しないはずだが、晴天だと日差しが強く、カメラ単体で工場出荷時の初期設定に近い場合は、面倒が多い。とりあえずミラーレス一眼・デジタル一眼は持っているが、細かな設定は分からないという人に向けて、撮影するときに少しでも意識するといいTIPSを挙げておこう。

 また、本稿の多くの掲載カットは「α7」+「Carl Zeiss C Sonnar T* 1.5/50 ZM」の構成で撮影している。しっかりとした撮影装備でのぞむ戦士諸君たちの場合は、それぞれ技法を把握していると思われるので、熱中症に注意しつつ、いつも通りがんばっていただきたい。

 レイヤーさんの撮影時は、まず顔に影がかからないよう、「逆光もしくは、ほぼ逆光、半分くらい逆光」を選んでいきたいのだが、人がいっぱいのコスプレエリアでその状況ばかりを狙うのはとても厳しい。

 カメラが初期設定のままだと、状況を問わず明るい背景側がまず優先されて、人物のほうは暗くなりがちなので気を付けたい。細かな説明は省くが、撮影モードをPモード(プログラムモード)に変更し、マルチ測光(平均測光など、メーカーにより表記は異なる)から、スポット測光に切り替えよう。すると、ファインダーの中央にある部分でカメラが測光を実行してくれる。あとは、その中央部分にモデルさんの顔が位置するように撮影するといい。

マルチ測光で撮影したもの。夏っぽくてアリだが、被写体人物の顔は暗め

露出補正をしたもの。背景が死ぬ代わり、マルチ測光に比べて被写体の人物を明るく撮影できていることがひと目で分かる。背景次第ともいえるが、困ったら露出補正を思いっきりプラスに設定してみよう

スポット測光に切り替えて、Pモード(プログラムモード)で撮影したもの。ソニーの場合は、画像処理によりハイライト部や暗部を制御する「ダイナミックレンジオプティマイザー」(DRO)を活用すると逆光への対応が楽になるケースが多い。他メーカー製品でも似た機能があるので、試してみるといい

露出設定を固定するAEL機能(AEロック)が便利

 構図・撮影範囲を決めるフレーミングについては、露出設定を固定するAEL機能(AEロック)を知っているのであればオンにしておくこと。ほとんどの製品はシャッター半押しでAELになるので、コスプレエリアに行く前に手すりなどで試し撮りするといい。慣れてきたら、露出補正をプラスに設定するなど、雰囲気を出してみるのもアリだ。

日差しが強い場合や雲が薄い場合によくあるパターンで、ナナメから光線がきている状態。この場合、逆光側に移動するとか順光側に移動するとか考えるのだが、回りには人がいるので難しいケースが多い

回避策としては、顔の向きを変更してもらい、露出補正をプラスにするくらいで多少マシになることが多い

光線側に顔を向けてもらうのもアリだが、レイヤーさんにとってはまぶしいので状況次第。その場合は、可能なかぎり短時間で撮って終わらせよう

内蔵フラッシュ、Pモードとスポット測光を活用

 次に内蔵フラッシュを使用した場合。これもPモードとスポット測光の状態にして、フラッシュをオンにするだけでいい。このあたりは、メーカー問わずこなれた部分なので"打率"はとても高く、お手軽なのでオススメだ。また、ここでは機材をソニーのコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)「DSC-RX100M2」に変更して撮影している。

まずDSC-RX100M2をPモードにして撮影してみたもの。DRO(Dレンジオプティマイザー)機能を利用したため、ものすごくコンデジっぽい画像となった

内蔵フラッシュを使用したもの。このときはDROをオフにした状態でのPモード。シャッターを押すだけでいいため、とてもラクチン

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