ICT総研は8月14日、東名阪100地点におけるモバイルルーターの電波状況実測調査の結果のレポートを発表した。
今回の調査では「Y!mobile」と「UQ WiMAX」の最新機種を使って、東京・名古屋・大阪の主要な駅やビル、商業施設にて電波状況の把握をめざしている。調査は、アプリに「RBB TODAY SPEED TEST」を使い、下り/上りの通信速度を各3回ずつ測定する。使用する端末はNexus7とした。
実測の結果、高速通信の受信エリア比率はほぼ互角で、東名阪100地点でY!mobileの「4G」を受信したのは90地点、UQ WiMAXの「WiMAX2+」は89地点だった。しかし、空が目視できるような屋外では、電波は非常に安定しているが、地下鉄のホームではY!mobileは「3G」、UQ WiMAXは「WiMAX」しか受信できないケースが散見されたとしている。
通信速度はY!mobileが上回っており、東名阪の平均値で下り20.19/上り5.69Mbps、一方UQ WiMAXは下り18.24/上り4.94Mbpsだった。
双方とも高速通信の受信エリア、下り平均速度ともに総じて安定した結果を記録。ICT総研は今後も、「つながりやすさ」と「崇信速度」というそれぞれの側面について、ユーザーの指標となる実測データを定期的に提供していく方針としている。