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デキるカメラマンは撮ったその場でプリントアウト! 第1回

Wi-Fi搭載ガジェットでコスプレイヤーと仲良くなろう!【準備編】

2014年08月15日 17時00分更新

文● 伊藤 真広

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 コミケやワンフェスなどでコスプレイヤーさんを撮影するカメラマンは多い。何度か撮影して、コスプレイヤーさんと仲良くなりたいと思っていても、話しかける口実がなく「ままならん!」と思っているカメラマンは少なからずいるだろう。いや多くいる、絶対にいる。私がそうだ!

会場で心置きなくコスプレイヤーさんを撮影。できれは撮影だけでなく、もう少し仲良くなりたいものだが……

 気の利いた話題があるわけでもない私が、他のカメラマンの行動を観察していると、過去に撮影した写真をコスプレイヤーさんに渡している姿をよく見かけ、思わず「なるほど、そういう手もあるのか」と思ったのが、つい先日のこと。

 しかし、毎週のようにコスプレイベントに行けば撮影した写真を翌週のイベントで渡すこともできるが、不定期に参加している私のような存在では、そうもいかないと諦めかけた。

 ふとその時、最近はデジタル一眼レスカメラにもWi-Fiが搭載されていたり、スマホ用のモバイルフォトプリンターが存在することを思い出した。Wi-Fi内蔵のデジタル一眼とバッテリー駆動のモバイルフォトプリンターを使えば、私でもコスプレイヤーさんと仲良くなれるかもしれない!

 というわけで、コミケ会場で実践し、コスプレイヤーさんの感想を聞いてみようと考えついた。今回はその一連の行動を記していきたい。まずはこの「仲良し大作戦」の準備編ということで、必要な機材を紹介していこう。

今回使用する機材はこちら!

Wi-Fi搭載一眼デジカメを使おう

 コミケなどのイベント会場でコスプレイヤーさんを撮影させてもらう際は、会混雑しているため複数のカメラを使い別けて取るのは、コスプレイヤーさんの負担を増やすので、おすすめできない。

 ひと昔前まで一眼レフカメラは、アクセサリーのWi-Fiユニットや、Wi-Fi内蔵メモリーカードの「Eye-Fi」を使わなければ、Wi-Fi接続ができなかった。だが、現在はキヤノンは「EOS 70D」と「EOS 6D」、ソニーは「α77 II」、ニコンは「D5300」と、大手カメラメーカーからWi-Fi対応カメラが登場している。

「Nikon D5300」と、レンズの「AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR」がセットになった「D5300 18-140VR」。実売価格は9万3700円前後で、32GBのSDカードを購入しても10万円以内で収まる

 マイクロフォーサーズなどのミラーレスタイプやコンパクトデジカメでも設定を追い込めば十分に綺麗な写真を取ることはできる。だが、ちゃんとしたカメラマンという印象をあたえるためにも、ワンサイズ大きな一眼タイプのデジタルカメラを使ったほうが、被写体であるコスプレイヤーさんに与える印象が良くなることは間違いないし、自分の手元に残る写真も高品質なものになる。そこでまずは見た目から武装しよう。

 どの一眼レフを買えばよいかという話になるが、すでにカメラを始めている人は、自身が持っているカメラのメーカーのものを購入するばいい。

 初めて一眼レフを購入するという人には、ニコンの「D5300 18-140 VR」が10万円以下で、混雑したイベント会場でも全身から表情のアップまで、オールマイティーに活躍してくれるのでオススメだ。

「Nikon D5300」は、視野率が95%というのが少し残念だが、自由に角度を変えられるバリアングル液晶を搭載しているので、ファインダーを覗けない環境でも被写体を確認しながら撮影できる

便利ズームと言っても過言ではない画角を備えている

 また、一世代型落ち品になるが、キヤノンの「EOS 6D」は、今後、カメラを本格的に勉強したいと思っている人におすすめだ。レンズ付きキットの「EOS 6D EF24-105L IS USM」(実売価格:25万3500円前後)がいいだろう。

写真の確認にはタブレットを使おう!

 カメラで撮影した写真を直接モバイルプリンターで印刷できれば、それに越したことはないのだが、残念ながら現在市販されているモバイルフォトプリンターはスマホ向けのため、一度カメラからデータをスマホなどの手持ちの端末に転送しなければならない。

 もちろん転送させる端末は、iPhoneやAndroid端末でも構わないのだが、できればタブレット端末をオススメしたい。デジカメの液晶画面と対して変わらない小さな画面よりも、大きな画面で写真が確認したほうが楽だからだ。

 さらに、もし写真を渡すコスプレイヤーさんが忙しくなさそうなら、プリントアウトする写真を選んでもらうなんて場合も、スマホよりタブレットのほうが、相手も見やすいので喜ばれる。

 今回は「iPad mini Retina」を使用したが、Wi-Fiさえ搭載していればどのタブレットでも問題ないので、手元で使っていないタブレットがあれば、活用してみるといいだろう。

今回使用する端末は「iPad mini Retina Cellular 64GB」モデル。実売価格は7万1800円だ

Nikon D5300から写真を端末に転送するには、「Wireless Mobile Utility」を使用する

 「Nikon D5300」から写真を端末に転送するには、ニコンが無償で提供しているスマホ用アプリ「Wireless Mobile Utility」を使用する。対応するデジタルカメラで撮影した画像を、スマホやタブレットに取り込ムむアプリだが、スマホやタブレットの画面でライブビューの画像を確認しながら、リモート撮影もできる。

「Wireless Mobile Utility」(iOS)

「WirelessMobileUtility」(Android)

開発:Nikon Corporation
価格:無料



次のページへ続く (選んだモバイルプリンターはこれ!

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