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スマートニュースが36億円調達、ニュースアプリは世界へ

2014年08月11日 05時42分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 「相撲とニュース」というセリフで始まる「SmartNews」のテレビCMが先月末から流れ始めた。SmartNewsはスマホ・タブレット向けニュースキュレーションアプリ。iOS・Android向けにダウンロード数は400万を超えるが、このテレビCMによってダウンロード数がさらに伸びることが期待される。

SmartNewsのテレビCMのイメージ
SmartNewsのテレビCMのイメージ

 同アプリを運営するスマートニュースはこのたび、さらなる飛躍を目指す施策を発表した。グリーやミクシィをはじめ英ベンチャーキャピタルのアトミコ(Atomico)などから総額36億円にのぼる資金調達を実施したのだ。国内および海外の市場におけるSmartNews事業の一層の強化に向け、人材採用、海外拠点の整備、広告事業など収益事業の構築、および事業成長を促進するプロモーション等を実施していくという。

 加えて、広告事業に関してミクシィと業務提携。グリーとはゲーム等に関する業務提携により、SmartNews内においてモバイルゲームおよびアプリ関連のコンテンツを強化するほか、グリーの米国子会社であるGREE International, Inc. を通じ、スマートニュースの海外展開において支援を受ける。世界進出を本格化しようというわけだ。

SmartNewsアプリのイメージ
SmartNewsアプリのイメージ

 ライバルとなるニュースキュレーションアプリ「Gunosy」を運営するグノシーもすでに6月、KDDIとジャフコ、B Dash Venturesの3社から総額12億円の資金調達を実施したことを発表している。グノシーは3月にKDDIからの資本参加と業務提携を行っており、「ウルトラマン」を起用したテレビCMキャンペーンを展開。4月からは海外展開をスタートしている。

 資金調達とテレビCM、そして海外進出へ――スマートニュースとグノシーの奇妙に重なる動きは、ニュースキュレーションアプリの市場が今まさに開拓されつつあることをうかがわせる。

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