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フェイスブック、「いいね!」をせがむアプリを禁止に

2014年08月11日 16時00分更新

文● Selena Larson via ReadWrite

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うるさいアプリよ、さようなら。

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フェイスブックの「いいね!」をしつこく要求するスパム・アプリは今後大きく減ることになりそうだ。

先週木曜日、フェイスブックは同社のプラットフォーム・ポリシーに変更を加え、アプリの制作者が特別な動画の閲覧や景品の提供などと引き換えに自身のページに「いいね!」を要求する行為を禁止するとした。

このニュースはThe Next Webによって最初に報じられた。このポリシーの変更によって、フェイスブックを利用するアプリは本来の形で「いいね!」を集めることが必要となりそうだ。アプリのページへの「いいね!」へインセンティブを与える行為は11月5日をもって禁止となる。

これはフェイスブック上のゲームだけに影響を与えるものではない。多くの消費者ブランドやコンテンツ・プロバイダーがフェイスブックと連動するアプリを提供しており、それらの中にユーザーからの「いいね!」をせがむものも多く存在する可能性がある。フェイスブック・ユーザーから自分で「いいね!」した覚えがないという苦情が時々聞かれる背景には、こういったアプリの存在があるようだ。

デベロッパーはまだユーザーに対して他のインセンティブを提供することは可能だ。例えばフェイスブック・アカウントを使ったログインや、店舗のロケーションにフェイスブックを使ってチェックインすることなどは規制の対象ではない。プロモーションやキャンペーンを行うことも可能だが、「いいね!」と引き換えで実施することは出来ない。

フェイスブックのエンジニア、ハーシュディープ・シングはこのポリシー変更について以下のように説明している:

ソーシャル・プラグインやフェイスブック・ページへの「いいね!」にインセンティブをつけてはいけません。これには「いいね!」と引き換えに報酬を提供したり、ページに「いいね!」しているかどうかに基づいてアプリの導線や内容を変えたりすることも含まれています。フェイスブックを使ったアプリへのログインやチェックイン経由のプロモーション参加などのインセンティブ化は引き続き可能です。フェイスブックがよりクオリティーの高いコネクションを保証し、ビジネスが本来リーチしたいユーザーを見つけることを支援するためにも、我々はユーザーが擬似的なインセンティブが動機ではなく、そのビジネスから今後も情報を受け取る意欲があるときに「いいね!」することを望んでいます。このアップデートはユーザーと広告主に同様にメリットのあるものだと信じております。

「いいね!」に関するポリシーの変更と同時に、フェイスブックはアプリ内課金に関する表記についても見直しを行っている。今後はアプリ内課金が必須であるか否かの表記が開発者に要求されるという。

このようなPay-to-Play(プレイのために課金を要求する)型のゲームの透明性を求める動きはフェイスブックに限られたものではない。欧州連合(EU)はデベロッパーとアプリ・ストアに対してモバイル・ゲームを遊ぶための実質的な価格の明確化を強く要求している。

画像提供:Luca Sartoni

Selena Larson
[原文]


※本記事はReadWrite Japanからの転載です。転載元はこちら


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