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コンピューターやネットワーク技術による知財の変化にフォーカス

SF作家・藤井大洋氏、ドワンゴ会長・川上量生氏らが激論! 第2回IP2.0公開研究会「機械が生み出すデザイン」

2014年08月11日 18時31分更新

文● 笛木/ASCII.jp編集部

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 角川アスキー総合研究所は8月28日、角川歴彦氏が座長を務める「IP2.0研究会」の第2回公開研究会を開催する。会場は角川第三本社ビル3階。

川上量生氏

中村伊知哉氏

久慈直登氏

藤井大洋氏

 第2回目となるIP2.0公開研究会では「機械が生み出すデザイン ~IoT、機械学習、スマート時代の先にあるIPの課題はなにか?~」をテーマに、川上量生氏(株式会社ドワンゴ 代表取締役会長)、久慈直登氏(日本知的財産協会 専務理事)、中村伊知哉氏(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 教授)、藤井太洋氏(作家「Gene Mapper」著者)が以下の問題について議論する。

ビヨンド・スマート?

 ウェアラブルやM2Mの進展により、コミュニケーションは、人以外の「モノ」が、視聴覚以外の「データ」を「常時」やりとりする態様へと拡張する。こうしたビヨンド・スマートはどのような問題を引き起こすと考えらえるか?

 また、そのような問題をどう解消するべきか?

IPの自動生成の進展

 例えばDNA、化学物質、テキスタイルなどのように、様々なパラメータの組み合わせによって新たな価値を生み出すことが可能な分野において、コンピューターの処理速度や容量の増大に伴い、パラメータのあらゆる組み合わせを素早くかつ無数に試みることが可能となる。また、人工知能やセンサーなどの技術進歩に伴い、言語、音楽、映像といったコンテンツを機械的に生成することも可能となる。今後、こうした技術進歩に伴い、IPの自動生成がどのように進んでいくと考えられるか?

 また、それによってどのような問題が発生すると考えられるか?

自動生成されるIPの扱い:産業財産権

 今後、特許や意匠等の分野において、自動的・機械的・網羅的にIPを生成することが可能となると想定されるが、それに対応したIP制度はどのようなものであるべきか?

 例えば、出願件数の急増や同時発明の多発化に備え、研究開発投資の成果を適切に保護するために、各国共通に先使用権を確保することを可能とする制度を構築するべきではないか?

自動生成されるIPの扱い:著作権

 今後、著作権の分野において、自動的・機械的・網羅的にIPを生成することが可能となると想定されるが、それに対応したIP制度はどのようなものであるべきか?

 例えば、人工知能が生成した著作物に関する権利は、誰に属することとすべきか? また、人工知能が生成した著作物について、財産権のみならず人格権までをも認めるべきか?

 セミナーの詳細は以下の通り。

第2回 IP2.0公開研究会「機械が生み出すデザイン ~IoT、機械学習、スマート時代の先にあるIPの課題はなにか?~」

  • 登壇者:
    川上量生氏(株式会社ドワンゴ 代表取締役会長)
    久慈直登氏(日本知的財産協会 専務理事)
    中村伊知哉氏(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 教授)
    藤井太洋氏(作家「Gene Mapper」著者)
  • 日時:2014年8月28日 受付開始18:30/開演19:00
  • 会場:角川第三本社ビル 3階
  • 参加費:2000円
  • 主催:角川アスキー総合研究所

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