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スマホで始める「音楽アプリ部」 ― 第53回

思いつきでもしっかりとした音が作れる

独自VCF採用で異彩を放ったシンセのSEMがiPadで再現!

2014年08月10日 12時00分更新

文● 藤村亮

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スタート画面。ArturiaのBRUTEシリーズを彷彿させるいかにもアナログシンセというデザイン

 MoogやARPと並び称されるシンセメーカーの大家、Oberheim(オーバーハイム)。その初期製品であるSEMは1974年にベースとなるモジュールが発表され、坂本龍一さんがアルバム「千のナイフ」で「8-Voice」という8音ポリのモデルを使用したことで有名な名機です。

 今回はそんなSEMの音源を、フランスのシンセメーカー・ArturiaがiOS向けアプリとして現代によみがえらせた「Arturia iSEM」を紹介します。

多彩な音を作り出せる8音ポリのシンセ

 Arturia iSEMは最大同時発音数8音のポリフォニックシンセサイザーアプリ。ユーザーインターフェースは階層化を最小限に抑えたデザインで、画面の最上段に音色の選択ボタンとコントロール部の機能切り替えボタンが5つ並びます。画面中段に音作りのツマミが並ぶコントロール部、画面の下部に演奏用の鍵盤部、という配置です。

音作りの項目は画面の中段にまとまっています

 5つのオシレーターと3つのエフェクターというシンプルなスタイルながら多彩な音色を生み出すことができます。プリセット音色の完成度の高さもさることながら、音作りのベースとしてさまざまなテンプレートが用意されているのもうれしいところだと感じました。

 では具体的に機能を見ていきましょう。

音色は自分で作るもよし、プリセットを選ぶもよし

 まず音色の選択方法は、画面最上段真ん中にあるLOADボタンをタップするとメニューが開きます。

 メーカーのプリセット音色が入っている「Factory」、自分で制作したオリジナル音色を保存できる「My Presets」、オリジナルの音色を作るための基本的なセットアップがあらかじめでき上がっている「Templates」、内蔵の音色すべてを参照できる「All Banks」と、4つのメインカテゴリーがあります。そのほか総勢22名のサウンドデザイナーの名前がつけられたカテゴリーも用意。

特定のデザイナーの音色にこだわってトラックを作ってみるのも面白いかも

 メインカテゴリーからは「Arpeggio」「Bass」「Brass」「FX」などさらに細分化された14種類のカテゴリーが用意されており、必要な音色を見つけやすいです。

 コントロール部の機能切り替えボタンで「MAIN」を選択すると、多数のツマミが並ぶ音作りのメインパネルが表示されます。VCO、VCFなどのオシレーターやフィルターはもちろん、ARPEGGIATORやPORTAMENTO、OVERDRIVE、CHORUS、DELAYなどのオンオフやエフェクトバランスもここで調整可能です。

 ARRPEGGIATORは単純な音程の上下反復だけでなくランダマイズの機能もあります。またアルペジエーター演奏のレンジの1オクターブから4オクターブまで選択できるので、演奏レンジが狭くなりがちなアプリ上の鍵盤でも幅広い音域を使えます。

(次ページでは、「各機能を解説」

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