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今すぐできるASOの基本と7つの改善事例 (4/4)

2014年08月14日 11時00分更新

文●池村 修/エキサイト

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5:「キーワード」はGoogleサービスを参考に選定(App Storeのみ有効)

 App Storeの「キーワード」は、ユーザーの目に触れることはありませんが、ストア内検索対策としては重要な要素です。iTunes Connectデベロッパガイドには「アプリケーションを的確に表現する戦略的なキーワードをよく考えて指定することで、潜在顧客がストア内を検索したときにそのアプリケーションがより簡単に見つけられるようになります」とあります。

 キーワードには最大100バイトの文字列を入力でき、アプリ名と会社名以外のキーワードを指定します。

 エキサイトでは、以下の点を重視してキーワードを選定しています。

  • アプリ名に入らなかったキーワードを優先的に入れる
  • 関連性のあるワードを入れる
  • 複数ワードの組合せを入れる(「不眠」+「解消」で登録ではなく、「不眠症解消」で1ワード登録)
  • ストア内検索時にサジェストされるワードを入れる
  • Googleでビックキーワード検索をかけた際のサジェストワードを入れる
  • スペースは使わない
  • ひらがなも入れる(ニュース,にゅーすetc)
  • Google アナリティクスでのGoogle Playの検索ワードを参考に入れる

 App Storeではアプリアップデート時にしかキーワードを変更できませんので、各キーワードでの検索順位をまとめ、検索順位の低いキーワードから変更していくとよいでしょう。

6:「アップデート説明」は更新感の演出にも有効

 アプリのアップデート時は、アップデート内容を簡潔に記載します。iTunes Connectデベロッパガイドには「変更点は、平明で信憑性のある書き方で記載し、専門用語は避けてください。各項目を重要度の順に並べて示します」と説明されています。今回のアップデートが、単なる不具合の修正なのか、あるいはデザインの変更や機能の追加なのかを明確にしましょう。

 また、アップデート内容を具体的に記述することで、アプリが常に進化しているイメージや、ユーザーの声を「聞いている」といったポジディブなイメージも作れます。

 エキサイトでは、バージョン情報、変更内容、アップデート日付、以前のバージョンのアップデート内容を残し、これまでの経緯をユーザーが追えるようにしています。また、文言の最後には、決まり文句として、開発者からのメッセージを添えるようにしています。

 アップデート文言は簡潔に短く書くことも重要ですが、ユーザーとのコミュニケーションの場所でもあります。素っ気ない文言で通達するよりも、少し温かみのある表現にするとよいでしょう。

7:「レビューに返信」でユーザーと交流する(Google Playのみ)

 Google Playでは、ユーザーのコメントに対してデベロッパーから直接返信ができます。アプリが起動しない、強制終了するなど、致命的なバグを報告してくれたユーザーに対し、1つ1つコメントを返していくことで、アプリの信頼性を高められます。デベロッパーからの返信コメントは、Google Playにも反映されますので、丁寧に対応しましょう。

 ランキングや検索順位に対してではなく、ユーザーに向けた施策としておすすめです。

 ASOは、アプリの登録後も変更ができるGoogle Playで実績をつくり、その後でApp Storeへ反映させるのが鉄板です。特にアプリ名や検索ワード、説明文などは何度も変更しながら、勝ちパターンを研究していきましょう。

 Webの検索エンジンが日々進化しているように、配信ストア内の検索エンジンも日々進化しています。今回紹介した方法が絶対の正解ではありません。試行錯誤しながら、自社にとってのベストの方法を探しましょう。

 次回は、アプリ内でできるマーケティング施策について、紹介します。

オススメのASOハックツール

  • Search Man:https://searchman.com/
  •  1万4000社以上に利用されているApp StoreのSEO分析・改善ツール(一部無料)。キーワードごとに競合アプリとの比較も可能。キーワードのパフォーマンスをチェックし、キーワードリストの生成・選定サイクルをツール上でできる、ASOのPDCAを回すのに最適なハックツール。

  • E-ARTH:http://www.e-arth.co.jp/
  •  SearchManと異なり、SDKを導入することで、ダウンロードに至ったストア内検索キーワードを取得するツール。キーワードの検索順位やサジェストを自動取得し、新しいキーワードを発見できる。50言語150ヵ国以上に対応したグローバルASO機能が強みで、100アプリ以上の導入実績がある。

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