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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第51回

格安SIMの救世主!? SIMフリースマホ「Ascend G6」をレビュー!

2014年08月10日 15時00分更新

文● 林 佑樹

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正面以外はやや見にくくなるが明るい液晶パネル

 IPS方式の液晶ではないため、ほぼ真横から見た場合は、画面内の情報は判読しづらい。といっても、120~130度くらいまでは十分に内容を確認することができるため、あまり不便は感じない。また左右に振った場合、それぞれ色が変化するのだが、これもテストした結果、チラ見程度ならば通知や時計の確認に問題はない。

 発色については全体的にやや色の薄い印象を受けたが、高精細化を謳う保護フィルムでフォローできる範囲。RGBのバランスはほぼフラットであり、このあたりは最近のIPS方式と同様、気にする必要はない。

 次に画面の明るさ。ステータスパネルからは、輝度0%、輝度50%、輝度100%の3段階と、明るさ自動を選択できる。LEDシーリングライト環境下で明るさを確認してみたところ、輝度50%でちょうどいい明るさになり、太陽光下でもけっこう画面が見えたため、このあたりの使い勝手はハイスペックスマホと変わらない。輝度0%は室内の灯りを消した状態だと少し眩しい程度で、透過性の低い保護フィルムを使用すれば、ちょうどいい明るさになりそうだ。

左から輝度100%、輝度50%、輝度0%。0%でもLEDシーリングライト下で多少は見えるが、やや辛い

輝度を固定した状態で画面を左右に振ってみたもの。正面を基準とすると左右それぞれで色の見え方が変化する。また写真の角度がギリギリ画面内の情報を読めるものになる

さっぱりしているホームアプリは2種類

 ホームのカスタマイズは最小限に留められており、独自機能も最小限。ホームUIは2種類あり、リファレンスに近いものと、大きなアイコンに特化したものがある。共通点としてはシンプルさで、ブラウザーとメッセージアプリ、写真撮影、SNS程度であれば後者のホームで問題はない。ステータスパネルも変わった部分はなく、スイッチが上部に並び、通知履歴が並んでいる。そのため、国内スマホからの乗り換えた場合でも、操作に関してそれほど違和感を覚えることなく、すんなりとなじむことができるだろう。

デフォルトのホーム。すごく普通

こちらはシンプルなホーム。用途を限っているのであればこれで十分なレイアウトだ

ステータスパネルも特長らしい特長はナシ

ステータスパネルの並びや機能はカスタマイズ可能

 スペックはミドルレンジクラスだが、3Dをグリグリ動かすようなタイトルでなければ、ゲームアプリの挙動も問題なく、ストレスを感じることはなかった。そのため、SNS系アプリにしてもメモ系アプリにしてもレスポンスよく、量販店で3万円強という価格なら、十分にコストパフォーマンスの高い端末だ。。

 少し気になったのは、ブラウザーのレンダリング。これは2014年夏モデルの場合、地味にデータ量の多いASCII.jpトップをPCビューで開いてもサクッと表示されるが、Ascend G6だとブロックごとに表示される。それでも表示完了まで3~4秒ほどだったので、デメリットになる遅さではない。

 しかし、メモリーが1GBなのはリッチなコンテンツが増えていく一方のスマホ界隈で、ちょっと心配である。なお、タスクマネージャーに専用キーは用意されておらず、メニューキー長押しで呼び出す仕様だ。

メニューキー長押しで呼び出せるタスクマネージャー

設定項目もデフォルトに近く、尖った機能はない。スクリーンショットはモーションコントロールで、反転すると消音、持ち上げると音量ダウンなど。地味に「耳に近づける」は着信時に便利だった

省電力機能の電源プランは「スマート」「延命」「ノーマル」があり、またバックグラウンドで電力を消費しているアプリをチェックする機能もある。デフォルトである「スマート」にしておけばまず問題はない

起動マネージャーはインストールしたアプリに対して有効になっており、このように端末起動後のアプリ起動を制限できる。メモリが少ないため、しばらく使用したらチェックしたい部分だ


(次ページでは、「ベンチマークテストで実力を探る!」)

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