ツイッターが再び実験を行っている
ツイッターは、以前CEOディック・コストロがその可能性を示唆していた通り、ツイッターにおける最も重要な機能「フォローシステム」に手を加えるようだ。
彼らの最近の実験がうまく進めば、まもなくツイッター・ユーザーのフィードには、あなたがフォローしている別の人がその人物をフォローしているといる理由で、自分のフォローしていない人々からのツイートが表示されるようになる(話を単純にするため、これを「フレンド・フォローされた」アカウントと呼ぼう)。
今週月曜、ある一人のツイッター・ユーザーがこの新しい機能の存在を指摘した。彼は自分のモバイルのタイムラインにバイラル・ニュースサイト「BuzzFeed」からのツイートが「フォロー」アイコン付きの状態で表示されたことに気が付いた。それは広告ではなく、何かを促すようなキャッチコピーも存在しなかった。代わりに、このツイート上部には彼の友人がこのBuzzFeedをフォローしており、彼にもフォローを勧める表示があった。
@EliLanger yup. The buzzfeed tweet is the one in question. pic.twitter.com/FTbHTXs2Z9
— aleefbaypay (@aleefbaypay) Aug 3, 2014
@aleefbaypay:「このスクリーンショット撮った?」
@EliLanger:「もちろん。buzzfeedのツイートが問題のものだ」
ツイッターは定期的に様々な機能をテストしている。したがってこの新機能が全てのユーザーに対して展開されるかどうかは明らかではない。しかし、ツイッターの実験の多くは最終的には全体のサービスに適用されている。
初心者にはありがたいが、ベテランには「伝染病」的な機能
フレンド・フォローされたアカウントからのツイートの表示は、ツイッター初心者には便利かもしれない。彼らの多くはたくさんの情報に当惑し、「誰をフォローすべきか」が恐らく一番の疑問なのだ。ツイッターは最近、プロフィール画面の改良や受動的な参加の促進などによって、誰もが発言するための「集会場」といった古いイメージとは違った初心者向けのシンプルな部分を強調している。
一方でツイッターのベテランにとっては、タイムラインに余計なものが入ることは邪魔でしかない。我々は、既に自分のフォローしていないアカウントからの広告をいくつも自分のタイムラインで見てきている。さきほども、私がツイッターのiOSアプリのタイムラインを3分間ぐらいスクロールしたところ、3つの異なる広告が表示された。多くのツイッター・ユーザーは、フレンド・フォローされたアカウントからの多くのツイートによってこれ以上この手のノイズを増やしたいとは思わないだろう。
フレンド・フォローされたツイートの拡散に関する最大の問題は、大抵の人は単純に、他人がフォローしているアカウントをフォローすることに興味がないということだ。
例えば、多くの人々がテクノロジーやソーシャルの真実に関するツイートを求めて私をフォローしてくれている。しかし、私自身がフォローしているアカウントはというと、食事や科学、旅行に関するものも多い。自分に全く関心のないトピックがタイムラインの中に突然表示され始めたとき、彼らがそれをいかに煙たがるかは想像するに難しくない。
ツイッターのデリケートなバランス
新規ユーザー獲得のためのツイッターの努力は明らかに成果を上げている。ワールドカップ報道を強調した手法が功を奏したこともあり、ツイッターは今年第2四半期において大きな成長を実現している。またツイッターは新規のアカウント作成についても、より簡単なものに変更している。
しかし、ツイッターには維持しなければならないデリケートなバランスがある。彼らは明らかに成長を続けたいため、ツイッターで何をしたらよいか分からない状態でサインアップしてくる新規ユーザの要求にも答えなければならない。でも同時に、ツイッターとは何をするものなのかをすでに理解し、その価値を見出していて、それを誰かに汚してほしくないユーザーが離れていってしまうことも防ぐ必要がある。
パワーユーザーは、残念ながら自分の興味のないアカウントからのツイートを見ることになるかもしれない。
この実験に関する2013年のブログ投稿にもう一度問い合わせてみたが、ツイッターはコメントを拒否している。
トップ画像提供:Maryland Gov Pics(Flickrより)
Selena Larson
[原文]
※本記事はReadWrite Japanからの転載です。転載元はこちら