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高橋暁子の「意外と知らない!? 業界ランキング」 第19回

日本はヤフオク!が圧倒的、米国ではオークションが激減!?

ヤフオク!だけじゃない? オークション、フリマサービスシェア早わかり

2014年08月11日 09時00分更新

文● 高橋暁子

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 『そういえば、あの業界のシェアは結局どこが一番多いんだっけ……?』
 そんな疑問を抱いたことがあるすべてのビジネスマンに捧ぐ連載。仕事でも利用できる業界ランキングや業界地図を私、高橋暁子が手っ取り早く紹介します。

著者紹介:高橋暁子

 ITジャーナリスト、コンサルタント。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。小学校教員、編集者を経て現在に至る。最新刊『スマホ×ソーシャルで儲かる会社に変わる本』の他、『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』『図解 一目でわかるITプラットフォーム』(以上、日本実業出版社)、『ネット業界 儲けのカラクリ』(中経出版)など著作多数。http://akiakatsuki.com/ Twitterアカウントは@akiakatsuki

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伸びているオークション・フリマサービス

 オークション・フリマサービスの利用が伸びている。ニールセン調べ(2014年7月)によると、オークション・フリマサービスの利用者数は、スマホからが1926万7000人、PCからが1389万3000人となっている。

 同調査によると、利用者数1000万人以上のサービスカテゴリーのなかで、昨年比で最も成長したカテゴリーだ。CtoCのECサービスは非常に注目を集めるサービスの1つと言っていいだろう。

主なオークション・フリマサービス
サービス名 開始年 種別
eBay 1995年 オークション
ヤフオク!(旧名:Yahoo!オークション) 1999年 オークション
楽天オークション(旧名:楽天フリマ) 1999年 オークション
モバオク 2004年 オークション
セカイモン(eBayから移行) 2007年 オークション
Fril 2012年 フリマ
メルカリ 2013年 フリマ
LINEMALL 2013年 フリマ

 代表的なオークション・フリマサービスは、eBay以外はここ15年以内に誕生している。フリマサービスはさらに最近で、ここ1、2年以内に集中している。たとえばYahoo! JAPAN提供の「ヤフオク!」は、元々はYahoo!オークションという名称であり、1999年に提供開始した。

 一方、オークションサービスのなかでも世界最大規模を誇る「eBay」が生まれたのは1995年のこと。過去には日本にもイーベイジャパンとして進出するも撤退、2007年に当時のYahoo!オークションと提携、eBayに出品されている商品を日本から購入できる「セカイモン」をスタートさせている(eBayの日本向け公認サービスとして、ショップエアラインの小会社2社が共同運営)。

 楽天運営の「楽天オークション」は、1999年に開設された「楽天フリマ」が前身。2005年から現在の名称に変わっている。株式会社ディー・エヌ・エーから分社した会社が運営する「モバオク」は2004年に開始している。

 女性向けフリマアプリである「Fril」は2012年7月開始。メルカリ運営の「メルカリ」は2013年7月、LINE運営の「LINEMALL」は2013年12月にスタートしている。

ヤフオク!:楽天=7:2

 ニールセン調べ(2014年7月)によると、利用者数ではPC・スマホともに「ヤフオク!」が圧倒的トップ。その数は、PCが1251万6000人、スマホでは1585万3000人に上る。2位は楽天オークション(PCが298万9000人、スマホが528万3000人)。

 つまり、ヤフオク:楽天オークションは、利用者数において約3.4倍の差が開いているというわけだ。なお、PCは続いてモバオク、eBay、sekaimonの順。スマホはモバオク、メルカリ、LINEMALLと続く。

 利用者属性を見ると、ヤフオク!や楽天オークション等のPCからの利用者はそれぞれ35歳以上の男性が51%を占める。ところが、スマホからの利用は女性の割合が高い傾向にある。

 スマホ・ケータイ向けサービスであるモバオク、LINEMALL、メルカリともに男性より女性の割合が高く、特にメルカリは34歳以下の女性が54%と半数を超えており、若い女性からの支持が高いことが分かる。フリマアプリには「Fril」など女性向けや女性を意識したアプリが多く、若い女性ユーザーの利用を集めることに成功しているようだ。

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