5型以上のディスプレーを搭載したハイスペックなスマホが標準となりつつあるが、一方でスペックよりもコンパクトさによる使い勝手やコストパフォーマンスを重視した端末もある。上位機種と比べてどれほどの差があるのかチェックしてみよう。
今回から比較するのはこの3台
今回から比較するのは、ドコモ「Xperia A2 SO-04F」、au「URBANO L03」、ワイモバイル「STREAM S 302HW」の3機種。簡単にどんなスマホか紹介しよう。
●ドコモ「Xperia A2 SO-04F」
昨年夏にツートップとして話題を呼んだ「Xperia A」、昨冬登場の「Xperia Z1f」の流れをくむ、4.3型液晶搭載のXperiaシリーズのコンパクト機。上位モデルに近い性能を持ちながら、コンパクトな本体サイズはそのまま。
●au「URBANO L03」
初心者やシニア向けに定評のあるURBANOシリーズの最新機種。一方で、旭硝子の強化ガラス「Dragontrail X」を採用し、耐衝撃性でも米国国防総省のMIL規格にも準拠という点がマニア心をくすぐる。
●ワイモバイル「STREAM S 302HW」
8月1日にサービスが始まったY!mobileブランド第一弾スマホ。厚さわずか6.8mmでフラットなデザイン。インカメラが500万画素と高性能で、ユーザーに優しいEmotion UIも特徴的だ。
スペック面はXperia A2と
URBANO L03の一騎打ち!
まずは3機種のスペックや日本向け機能などへの対応を見てみよう。
ドコモ 「Xperia A2 SO-04F」 |
au 「URBANO L03」 |
ワイモバイル 「STREAM S 302HW」 |
|
---|---|---|---|
メーカー | ソニーモバイル | 京セラ | ファーウェイ |
本体サイズ | 約65×128×9.7mm | 約70×140×9.9mm | 約66×133×6.8mm |
重量 | 約138g | 約154g | 約110g |
画面サイズ | 4.3型 | 5型 | 4.7型 |
画面解像度 | 720×1280ドット | 1080×1920ドット | 720×1280ドット |
OS | Android 4.4.2 | Android 4.4.2 | Android 4.4.2 |
CPU | クアッドコア 2.2GHz | クアッドコア 2.3GHz | クアッドコア 1.6GHz |
ROM/RAM | 16GB/2GB | 16GB/2GB | 8GB/2GB |
メモリーカード | microSDXC(128GB) | microSDXC(128GB) | microSDHC(32GB) |
下り最大通信速度 |
150Mbps (Xi) |
150Mbps (4G LTE) |
75Mbps (4G) |
LTE対応周波数 |
2GHz/1.7GHz /1.5GHz/800MHz |
2.5GHz(WiMAX 2+) /2GHz/800MHz |
1.7GHz |
キャリアアグリゲーション | × | ○ | × |
VoLTE | × | × | × |
無線LAN | 2.4/5GHz対応 | 2.4/5GHz対応 | 2.4GHz対応 |
テザリング | ○(最大10台) | ○(最大10台) | ○(最大8台) |
カメラ画素数 |
2070万画素CMOS (裏面照射型) |
1300万画素CMOS (裏面照射型) |
800万画素CMOS (裏面照射型) |
インカメラ |
220万画素CMOS (裏面照射型) |
97万画素CMOS (裏面照射型) |
500万画素CMOS (裏面照射型) |
防水/防塵 | ○/○ | ○/○ | ×/× |
ワンセグ連続視聴 | 8時間20分 | 9時間10分 | × |
フルセグ連続視聴 | × | × | × |
FeliCa | ○ | ○ | × |
赤外線通信 | × | ○ | × |
NFC | ○ | ○ | × |
Bluetooth | 4.0 | 4.0 | 4.0 |
MHL(HDMI) | ○ | ○ | × |
Miracast | ○ | ○ | ○ |
SIM形状 | microSIM | nanoSIM | microSIM |
バッテリー容量 | 2300mAh | 3000mAh | 2000mAh |
Qi | × | △(別モデル) | × |
カラバリ | Lavender、White、GrayBlack、Orange | パープルブラック、アイビーグリーン、ピンクゴールド | ホワイト、ピンク、ブラック |
Xperia A2は一番コンパクトでありながら、同時に高性能。メモリーやCPU、カメラを見ると、スペックは上位機種と近い印象がある。一方でドコモ夏モデルにも関わらずVoLTEに非対応で、フルセグや赤外線通信もない。ワンセグも視聴時に外付けアンテナが必要となる。
URBANO L03はXperia A2よりも大きいものの、対応機能が多く、フルHDディスプレーで、キャリアアグリケーションにも対応。バッテリー容量も3000mAhと大容量だ。フルセグこそ非対応だが、それ以外はフラグシップ機とほぼ同等。非接触充電のQi対応モデルが別途用意されているが、そちらは若干厚みと重量が増える(10.3mm/159g)。
STREAM Sはこの3機種で見ると、機能面では明らかに劣る。日本向け機能はほぼ非対応で、LTEの対応周波数も旧イー・モバイルによる1.7GHz帯のみ(3Gはソフトバンクの2.1GHzや900MHzも利用可能)。だが、本体サイズでは3機種中最も軽く薄く、そして後述するように本体価格も安価だ。スペックはほどほどでいいからお手頃に使いたいという人も当然いるはずだ。
公開当初、スペックの一部に間違いがありました。お詫びのうえ、修正いたします。
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