このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

第二回 自分で音を出さないモジュールたち

シンセの信号(しんごう)ってなに? リトルビッツで音を学ぼう

2014年08月02日 12時00分更新

文● 四本淑三

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

キーボード(keyboard)はけんばんだよ

 学校にあるピアノやオルガン、みんなが持ってるピアニカといっしょだよ。

 でもこのけんばん、ひとつひとつは、ただのスイッチなんだ。そして1オクターブ分、13このスイッチしかない。これじゃあ、もっと高い音や、低い音が出せないんじゃないか。そう思うよね?

 でも、レンジをかえることで、4オクターブ分の音域(おんいき)をカバーすることができるんだ。ちっちゃいのにけんばん49けん分の音が出ちゃうんだよ。これが制御電圧の、すごいところなのさ。

【保護者の方へ】レンジの切り替えにより4オクターブ分のコントロール信号をカバーします。スイッチを押している間だけ音が鳴る「press」と、スイッチから手を離しても鳴りっぱなしになる「hold」の切替えもあります。トリガー信号だけを送る「trigger out」を使うと、タッピングでmicro sequencerのステップや、envelopeのトリガーさせたりできます

ミックス(mix)はミキサーだよ

 これはミキサー。モジュールから出た信号をミキシングするためにあるんだ。オーディオ信号だけでなく、コントロール信号のミキシングにもたいおうするよ。

【保護者の方へ】2chのアナログミキサーです。2つのoscillatorモジュールを並列につないで音量バランスを取ったり、micro sequencerとkeyboardをoscillatorモジュールにつないで、どちらでピッチをコントロールするかを切替える、といった使い方ができます

スプリット(split)はケーブルだよ

 ひとつのモジュールから2つのモジュールに信号をわけるためのケーブルだよ。このモジュールにはなんの回路も入っていないけど、いろんなおうようをするときに、ないとこまるものだよ。

【保護者の方へ】単純なY字型の分岐ケーブルです。2系統の回路にパワーを供給したり、micro sequencerのトリガー信号をenvelopeとrandomで共用するといったことに使います

 おっと、今回はモジュールのしょうかいが終わったところで時間がきてしまったね。次回はいよいよ、モジュールをつないで音を出してみるよ。まだ買ってもらえていないみんなには、おねだりさくせんのせいこうを、いのってるよ!



書いた人――四本 淑三(よつもと としみ)

 1963年生れ。ふりーらいたー。武蔵野美術大学デザイン情報学科特別講師(むさしのびじゅつだいがくでざいんじょうほうがっかとくべつこうし)。新しい音楽は新しいぎじゅつにかんけいがあると考えて、てくのろじーと音楽についていつも調べているよ。好きなものは自転車とウクレレとえすぷれっそだよ。

■関連サイト

前へ 1 2 3 4 次へ

カテゴリートップへ

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中