日常的なビジネスはもちろん、動画編集やちょっとした3Dゲームなどもできるモバイルノート

13.3型ノート「dynabook R73」はCore i7-4710MQでマルチに活躍！

2014年08月22日 09時00分更新

文● 高橋量

総合的なパフォーマンスはかなり優秀

　続いて、dynabook R73のベンチマーク結果を紹介しよう。

　Windows 8.1の快適さを表わす「Windowsシステム評価ツール（WinSAT.exe）」の結果（Windowsエクスペリエンスインデックス）については、CPUの処理能力を表わす「プロセッサ」が「7.9」、メモリーのアクセス性能を表わす「メモリ」が「8.1」、デスクトップの描画性能を表わす「グラフィックス」が「5.9」、ゲームプレー時の3D描画性能を表わす「ゲーム用グラフィックス」が「5.6」、ストレージのアクセス性能を表わす「プライマリハードディスク」が「5」という結果だった。

試用機の「Windowsシステム評価ツール（WinSAT.exe）」の結果

試用機の「Windowsシステム評価ツール」の結果
プロセッサ	7.9
メモリ	8.1
グラフィックス	5.9
ゲーム用グラフィックス	5.6
プライマリハードディスク	5

　グラフィックス関連のスコアについては、文書作成やウェブ閲覧など日常的な作業にはそれほど関連しないため、特に気にする必要はない。CPUとメモリーのスコアについては、かなり優秀な結果だ。ストレージについてはハイブリッドHDDであることを考えればやや低めではあるが納得できる結果だ。

　「CrystalDiskMark」でストレージのアクセス速度を計測してみたところ、シーケンシャルリードで145.4MB／秒、ライトで81.91MB／秒という結果となった。ハイブリッドHDDであるため標準的なHDDよりもアクセスは高速だが、SSDと比べると速度の面ではやはり劣ってしまう。だが今回のレビューにあたってWindows 8.1を利用したわけだが、システムやソフトの起動時間はそれほど長くはなく、ファイル操作もできた。

「CrystalDiskMark」によるハイブリッドHDDのアクセス速度計測結果

CPUの性能を計測する「CINEBENCH R11.5」では、高めの結果が出ている

　ウェブ閲覧や文書作成など日常的な作業の処理能力を計測する「PCMark 8バージョン2」の「Home conventional 3.0」を試してみたところ、「2968」と比較的高めの結果となった。総合的な性能を計測する「PCMark 7」でも「4730」と優れたスコアが出ている。両ベンチマークソフトはストレージ性能がスコアに強く影響する傾向にあるが、それほどアクセス速度の早くないハイブリッドHDDでこれだけのスコアが出ているのはなかなか優秀だ。

「PCMark 8バージョン2」の「Home conventional 3.0」ベンチマーク結果

「PCMark 7」ベンチマーク結果

　3D描画性能を計測する「3DMark」では、DirectX 9相当の性能を計測する「Ice Storm」で「56303」と内蔵GPUとしては高めの結果が出ている。DirectX 10の性能を評価する「3DMark Vantage」でも、CPUのスコアが全体的なスコアを底上げする結果となった。これだけの性能であれば、国産オンライン3DゲームでもフルHD環境でプレーできるはずだ（画質調整は必要になるかもしれないが）。

「3DMark」ベンチマーク結果

「3DMark Vantage」ベンチマーク結果

　3Dゲーム系ベンチマークとしてまずは「ドラゴンクエストXベンチマークソフト Ver.1.00」を試してみたところ、解像度1280×720ドットの標準画質で「5415」の「快適」という結果だった。1920×1080ドットの標準画質では「2969」の「やや重い」という結果ではあるが、スコアが「3000」以上で「普通」となることを考えると、問題なくプレーできる範囲だと言える。

　「ファイナルファンタジーXIV：新生エオルゼアベンチマーク　キャラクター編」でもテストを実施したところ、解像度1280×720ドットの標準画質で「2750」の「やや快適」、解像度1920×1080ドットの標準画質で「2184」の「普通」という結果となった。画質をやや抑え気味に設定すれば、国内で人気の3DオンラインゲームをフルHDサイズで楽しめるはずだ。