その他注目したいフィーチャーは?
最近のマザーは設計が均質化が進んでいるが、MSI製マザーは他社製にはない面白い機能を備えている。
注目ポイント5
無駄な電力消費を抑える「ECO Center」
システムの消費電力はマザーの設計でも大きく変わる。一番大きいのはVRMの変換効率だが、マザーが重装備になればなるほど周辺チップ類の消費する電力消費量も多くなる。同じCPUやメモリーを搭載しているなら、Mini-ITX版の方が重装備のATX版より省電力なのはこのためだ。
しかしMSI製のマザーでは同梱のユーティリティー「ECO Center」を使うことで、使わないデバイスの電源を落とし、消費電力を下げることができる。カットできるのはファン用電源やUS3.0、M.2や拡張スロットなど多岐にわたる。USB 3.0は背面で上下にスタックしたグループ単位でオフできるため、マウスなどが使えなくなる心配もない。
ちなみにCore i5-4670KとZ97 GAMING 7でUSB1グループとCPUファン以外すべてオフにしたところ、アイドル時の消費電力は約5.5W低下した。
注目ポイント6
見えない破損から護る“Guard-Pro”
今や安定動作や耐久性向上のためにコンデンサーやチョークコイルに高品質なものを選ぶのは各メーカーが当たり前のようにやっているが、近年は静電気に対する保護というのも大きな流れになっている。特にデバイス接続時にショートや静電気でLANやUSBポートが死ぬ事例が結構ある。
これに対するMSIの対策が「Guard-Pro」と呼ばれる設計だ。全ポートに対し静電気に対する保護回路を付けているのに加え、万が一USBポートがショートしてもマザー本体までダメージが行かないよう考慮されている。下の画像はMSIの資料だが、USBのショート防止に加えCPUのオーバーヒート防止にも役立つようだ。
以上で4大マザーメーカーの注目マザーの紹介は終了だ。だが実際には本特集では紹介しきれない程多数のバリエーションモデルが店頭に並んでいる。細々とした違いを比べつつ自分のスタイルにあった1枚を見つけてもらいたい。
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