このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

前田知洋の“タネも仕掛けもあるデザインハック” 第46回

キャズムとかイノベーターとかを知ったかぶる

2014年07月25日 09時00分更新

文● 前田知洋

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

テレビショッピングを見る意外な理由

 最近、海外ドラマの合間に「ジャパチャン」をよく見ている筆者です。ご存じない方のために説明しますと、ジャパチャンって「ジャパネットたかた」が24時間、テレビショッピングだけを放送している「ジャパネットチャンネルDX」のこと。

 思わず見てしまう心理を自分で分析してみると、「ジャパチャン」は、他のテレビショッピング(ダイエット商品とか健康グッズ)よりも、自分が持っている電化製品などとよく被ります。「へへっ!もう持ってるもん」と何気に優越感に浸ってます。すいません、器の小さな男で……。もちろん値段は筆者が購入したときよりもずっと安いので、「ちきしょー!」と、負け惜しみも忘れません…。

アーリーアダプターとして購入した商品が、テレビショッピングに登場すると嬉しいような、悔しいような複雑な気持ち(笑)

キャズムを知ったかぶる

 そんなことを思いながら、「あっ!これって最近再注目されつつある『キャズム』のことかぁ…」となんとなく気がつきました(もしかしたら、気のせいかもしれませんが……)。キャズムとは、普及学やマーケティング用語で「新製品や新サービス」が普及するときのギャップのこと。ジェフリー・ムーアの著書『Crossing the chasm』(邦題『キャズム』)で有名になりました。

 というわけで、今回は、再注目のマーケティング用語キャズムを知ったかぶってみます。

キャズムは新製品の普及を阻む深い溝

 受け取る情報の違いで、コンシューマーをザックリ分類しますと……、

イノベーター:展示会とか行く。情報発信もする。業界友達と情報共有も。
アーリーアダプター:ITメディアニュースは欠かさずチェック。買ったものはツイート。
――――キャズム(溝)――――
アーリーマジョリティ:ITにしろ政治にしろ、Yahoo!のトップのニュースの見出しはチェック。
レイトマジョリティ:テレビショッピングは見る。楽天やAmazonのパスワードは忘れてます。
ラガード:NHKの連続ドラマとかは見る。携帯はガラケーか、持ってない。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ