シチズン時計は7月16日、衛星電波受信機能搭載のフラッグシップモデル「エコ・ドライブ サテライト ウエーブ F100」の3モデルを10月10日から発売すると発表した。
本モデルは2014年3月にスイス・バーゼルで開催された、時計や宝飾品の世界的見本市「バーゼルワールド 2014」で披露されたものだ。
約24基の人工衛星から最寄りの1基をサーチし、時刻情報を世界最速最短3秒で受信する新ムーブメントを開発。同社従来の電波時計は、標準電波を送信する電波送信所から半径約900kmと受信範囲に限りがあったため、電波送信所が最寄りにない海外に移動した場合、手動で時刻を合わせる必要があった。しかし、サテライト ウエーブと名称がついたモデルは人工衛星から時刻情報を取得するので、理論上は世界中で正確な時刻情報を受信し表示することができる。
駆動はエコ・ドライブで、光を受けて発電し定期的な電池交換が不要なシステムを指す、シチズン独自の名称。一般的にソーラーウオッチと言われるものと同じだ。衛星電波受信機能は、従来の電波受信時計よりも電力を必要とするが省電力化をはかり、フル充電後のパワーセーブ作動時で約7年間可動する。
ユーザーのいる場所で、光量からの発電量を表示する「ライトレベル インディケーター」を搭載。文字盤に当たる光により発電量を7段階で表示し、角度や場所が変わることでの充電環境の目安を知ることができる。
ケースはラグ部分に面取りを施した、スタイリッシュなデザイン。2時位置、4時位置のプッシュボタンは、穴が空いたように見えるフレームのみの構成。時計の厚さは、設計値で12.5mmと他社同等製品に比べ薄く作られている。
その他の主な仕様は、非受信時月差±5秒、ワールドタイム(40タイムゾーン)、パーペチュアルカレンダー、夜光、10気圧防水、パーフェックス(JIS1種耐磁、衝撃検知機能、針自動補正機能)、チタニウムケース、ケース径45.4mm。