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複数DBの一元管理機能を強化、プライベートクラウドの迅速な導入を支援

オラクル、「Enterprise Manager 12c」最新版を提供開始

2014年07月16日 14時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 日本オラクルは6月15日、運用管理製品の最新版「Oracle Enterprise Manager 12c Release 4(12c R4)」の提供を開始した。複数データベース(DB)の一元管理、プライベートクラウドの構築管理、DBセキュリティ強化の新機能が追加され、企業内のDBaaS(DB-as-a-Service)の迅速な展開を実現する。

 Enterprise Manager 12c R4では、データベース性能の可視化機能が強化された。具体的には、複数のDBの稼働状況を一元的かつ長期的に管理/分析できる「Automatic Workload Repository (AWR) Warehouse」が新機能として追加されている。これにより、DBのパフォーマンスチューニングが容易になるとともに、キャパシティプランニングの正確性も向上し、将来的な性能劣化も予測可能になる。

Enterprise Manager 12c R4の新機能「Automatic Workload Repository (AWR) Warehouse」

 また、DBaaSを実現する機能として、高可用性構成(MAA構成)を含むあらゆる構成のDBをサービスカタログとして準備することが可能になっており、DBのセットアップ時間を大幅に短縮できる。

利用者自身がサービスカタログから必要なDB構成を選択することで、自動的にセットアップされる

 DBセキュリティ機能としては、新たに管理対象DBに含まれる機密性の高いデータを体系的に発見し、保護する「エンタープライズ・データ・ガバナンス」機能が追加されている。また、PCI DSSやSTIG(米国国防省のセキュリティ技術導入ガイドライン)などのセキュリティやシステム監査に対応したテンプレートも追加され、それぞれの基準に基づくコンプライアンス状態のチェックも可能となっている。

新機能の「エンタープライズ・データ・ガバナンス」は、散在するデータベースの中から機密データや個人情報などが含まれるテーブルやカラムを特定し、対策を可能にする

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