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「VMware vCloud Hybrid Service」、ソフトバンクグループとの合弁で提供

ヴイエムウェア、自社ブランドのクラウドサービスを日本でも展開

2014年07月16日 06時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 ヴイエムウェア日本法人は7月15日、企業のハイブリッドクラウド環境構築を支援するパブリッククラウドサービス「VMware vCloud Hybrid Service(vCHS)」を日本市場でも提供すると発表した。ソフトバンクグループ2社との合弁会社を設立し、国内データセンターでサービス運用を行う。現在はベータプログラムを提供しており、一般提供開始は今年10~12月の予定。

米ヴイエムウェア CEOのパット・ゲルシンガー氏ヴイエムウェア日本法人 代表取締役社長の三木泰雄氏

 vCHSは、企業データセンターで利用されているVMwareクラウドプラットフォームと同じプラットフォームを、ヴイエムウェアの運用するデータセンターからパブリッククラウド形式で提供するサービス。オンプレミス(プライベートクラウド)環境とパブリッククラウド環境の間で、アプリケーション改修なしでワークロードをシームレスに移行でき、管理も統合できるメリットがある。

vCHSでは、企業内に導入されるVMwareプラットフォームと同じ環境をパブリッククラウドで提供する。アプリケーション改修なしでシームレスに行き来できるハイブリッドクラウド環境を実現

 発表会に出席した米ヴイエムウェア CEOのパット・ゲルシンガー(Pat Gelsinger)氏は、vCHSは同社の推進する「Software-Defined DataCenter(SDDC)」の構成要素の1つだと説明した。

 vCHSはすでに米国、英国でサービスを開始しており、日本は世界で3番目の提供国となる。日本をアジア太平洋地域(APJ)で最初の提供国とした理由について、ゲルシンガー氏は、日本市場がAPJ最大のクラウド市場であり年平均成長率(CAGR)が24%に達していること、さらにCIO調査において、ほかの地域よりもクラウドに対する優先度が高い結果を示していることを挙げた。

 日本ではまず、IaaSおよび補完サービス(DR=災害復旧対策サービスなど)の提供から開始し、その後、PaaSの「Pivotal CloudFoundry PaaS」やクラウド型仮想デスクトップサービス(DaaS)など、サービスラインアップを拡大していく。

日本は米国、英国に続く3カ国目。まずはIaaSと補完サービスを提供、今後PaaSやDaaSもラインアップ予定

 今回のサービス提供は、米ヴイエムウェアとソフトバンクテレコム、ソフトバンク コマース&サービス(ソフトバンクC&S)の3社による合弁事業であり、サービス運用のための合弁会社「ヴイエムウェア ヴイクラウド サービス」を設立している。ソフトバンクテレコムの国内データセンターやネットワークインフラを利用して同合弁会社がサービスを運用、3社自身および3社のパートナーが販売を行う。

 ヴイエムウェア日本法人 代表取締役社長の三木泰雄氏は、「国内200社のヴイエムウェア サービス プロバイダー パートナーからサービスを提供していく。ユーザーにとっては(プライベートクラウド環境と合わせ)1つのサービスプロバイダーから提供を受けられる」と語った。「顧客のIT資産はそのままで、短期間で実績のある各種クラウドサービスが利用可能になることが、大きなメリットになると考えている」(同氏)。

これまでサービスプロバイダーが提供してきた、VMware基盤のクラウドサービスも引き続き提供される。vCHSはプロバイダーの補完サービス、あるいは新たな選択肢となる

 なお、vCHSのサービス提供主体はヴイエムウェアであり、他国で展開するvCHSと同じプラットフォームが提供される。国内での契約を通じて、他国データセンターを利用したvCHSを利用することも可能。利用料金については、一般提供の開始時にあらためて発表するとしている。

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