Windows 8.1を搭載するタブレットの多くは、前面か背面(もしくは両方)にカメラを備えている。このカメラを使って、端末だけで写真を撮影することが可能だ。
AndroidやiOSを搭載するスマホやタブレットでは当たり前の機能だが、なぜかWindowsではあまり写真撮影に使われる印象がない。もともとWindowsノートなどは多くの機種でウェブカメラを内蔵していたが、ビデオチャットなどの用途がメインだったからというのもあるだろうが、最大の理由は写真撮影用のアプリが標準機能ではなかった点に尽きると思う。タブレット利用を前提としたWindwos 8で、晴れて標準搭載となったわけだ。
「でも、必要最低限の機能だけなんでしょう?」という先入観があったし、実際Windows 8が登場した当初はせいぜい動画と写真が撮影できる程度のシンプルなものだった。しかし、度重なるバージョンアップのおかげか、Windows 8.1 Update1でのカメラには、撮影に便利な数々の機能が搭載されており、使いやすいものとなっている。
シャッターボタンを押した前後も自動撮影!
その中からベストショットを選べる
通常は、カメラ機能はシャッターボタンを押した時点の1枚しか撮影できない。しかし、Windows 8.1のカメラではシャッターボタンを押す直前や直後に数カット自動撮影している。
カメラで写真を撮影したあと、画面左下のプレビュー画像をタップ。画面が切り替わり、右側にサークルが表示される。ここを円形になぞることで、シャッターボタンを押した前後のカットを選択できるようになっている。
ベストな1枚を選んだら、サークル中央の「保存」ボタンを押す。ちなみにこの機能は、直前に撮影した1カットのみ有効となる。それ以前の写真は、シャッターボタンが押されたタイミングの1枚が残され、あとは自動で削除される。
水平撮影に便利! グリッド線を表示する
設定チャームからオプションを開くと、縦横比の変更やビデオの解像度などカメラに関するさまざまな設定ができるようになっている。
なかでも、グリッド線を表示する機能は、撮影時にプレビュー画面で水平のチェックを行なえるだけでなく、構図を考えるときに役立つので、オンにしておきたい。
暗所撮影で必須!? 撮影時に写真の明るさを調整する
暗い室内や、晴れた日の屋外での撮影時には、写真の明るさが大きく変わってしまうことがある。こうしたときには、露出を変更するといい。
Windows 8.1では、アプリメニューの右下から露出の調整が可能だ。適正な露出に調整するだけでなく、極端に露出値を上げてトイカメラ風にするといった活用もできる。また、アプリメニューからは、前面/背面カメラの切り替えやタイマー撮影もできるようになっている。
最後に撮影した写真をすぐに確認する方法
写真撮影後、数秒間は画面左下にプレビューが表示される。ピンボケしてないかなど細部をチェックするときには、このプレビューをタップすることで、全画面表示に切り替わる。
ただし、プレビュー表示はすぐに消えてしまうので、あとからプレビューを確認したいときには、画面を右方向にスワイプする。画面の端からスワイプするとタスクが切り替わってしまうので、画面の中庸よりやや左あたりからスワイプをはじめるのがポイントだ。
(次ページに続く、「スカイツリーを1枚の写真に収める!」)
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