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1ユーザー200GBあたり月額5ドル、複数人での共有レビュー機能を備える

AWSが法人向けドキュメント共有サービス「Zocalo」を発表

2014年07月15日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 Amazon Web Services(AWS)は7月10日、エンタープライズ向けのクラウド型ドキュメント共有サービス「Amazon Zocalo」を発表し、限定プレビューの提供を開始した。クライアント(PC、Mac)間のフォルダ同期、スマートデバイスからのアクセス、Active Directory連携、バージョン管理、複数ユーザーによる共有レビューなどの機能を備える。

Amazon Zocaloのファイル一覧画面

 Zocaloは、「Dropbox」や「Box」(関連記事)などのサービスに似た、クラウドストレージ/ファイル共有サービス。1ファイル5GBまでの制限内であればファイルの種類を問わずアップロード可能で、Officeドキュメント、PDF、画像ファイル、テキストファイルの場合はブラウザ上で内容を表示できる。また、フォルダ/ファイル単位でアクセス可能なグループやユーザーを設定できる。

 Zocaloクライアントアプリケーションは、Windows 7およびOS X(10.7以降)に対応している。指定した同期フォルダにファイルを保存すると、自動的にZocaloにアップロードされ、他のクライアントマシンと同期される仕組み。また、スマートデバイス(iPad、Kindle Fire、Androidタブレット)からZocaloへのアクセスも可能。

 Zocaloはドキュメントを共有するユーザー間でのレビュー機能を備えており、アップロードされた文書にコメントを付けることができる。このフィードバックはドキュメントのバージョンごとに整理され、さらに全体についてのコメントとページごとにグループ化された個々のコメントに分類される。Word文書の場合は、コメント付きのファイルとしてダウンロードすることも可能だ。

Zocaloはドキュメントに対するコメント(レビュー)機能を備えている

他のユーザーにレビュー依頼を送信することができる

 IT管理者は、自社専用のZocaloサイト(ログイン画面、専用URL)の提供、ユーザーアカウントやストレージ容量の管理、管理/アクティビティレポートの発行といった管理が可能。ユーザー管理は、自社のActive Directoryと連携させることもできる。

ほかにも管理者は、各ユーザーがドキュメントを共有できる範囲や、新しいユーザーを招待できる範囲など制限できる

 Zocaloの利用料金は、1ユーザー200GBあたり月額5ドル。それ以上の容量を利用する場合は、追加料金が1GBあたり月額0.03ドル(1TBまでの追加料金)必要となる。なお、30日間の無料トライアル期間が提供される。

 また、クラウド型仮想デスクトップサービスの「Amazon WorkSpaces」ユーザーの場合は、1ユーザーあたり50GBまでのZocaloストレージを追加料金なしで利用できる。また、1ユーザーあたり2ドルを支払うことで、200GBのストレージにアップグレードできる。

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