このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

定番モバイルノートシリーズになる可能性あり!

モバイルハイエンドらしさを増した「dynabook KIRA V83」

2014年07月18日 09時00分更新

文● 林佑樹

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ストイックに進化したKIRA V83をじっくり観察

本体左側面。HDMI出力、USB 3.0ポート×2

 13.3インチのUltarabookでカタログスペックで、約11.5時間のバッテリー駆動を実現している。またすっかりタブレットやスマホに先を越されているが、2560×1440ドットのディスプレーを搭載している点もワークフローを組み立てる上では重要な要素になる。

 というか、現状、主だった用途で重視されるのは、上記しているバッテリー駆動時間と画面解像度のふたつ。それ以外は正直なところ、キーボードやデザイン、インターフェイス、タッチパネルなどは二次要素になる。そして、まずKIRAを考える場合、いまの自分のワーフクローを振り返る必要がある。そこに解像度の高さとバッテリー駆動時間のウェイトがあるなら、KIRA V83の検討に入っていい。まず不満なく、快適な作業を行なえるだろう。ただメモリー容量は8GB固定となっており、増設も不可。クリエイティヴ用途が多い場合は、普段のアクションでのメモリ使用量を把握しておくこと。

 キーボードについては次回に触れるが、形状がやや独特であるため、フィーリングの影響が多大にある。そのため、入力頻度が多いのであれば、まず店頭でのタッチタイプテストをすべきだろう。速報レベルでいうと、見た目の割りに打鍵はすこぶるしやすい、になる。

 そしてタッチパネル。すでに多くのユーザーは体感していると思うが、タッチパネルだけで操作するというよりは、アクティブウィンドウの切り替えなどの補助操作用として活用しているのであれば、KIRA V83。タッチパネルを使用することがないのであれば、KIRA V83といった選択肢になる。このあたりは個人でフィーリングが異なるため、細かくは割愛する。

本体右側面。USB 3.0×1、ヘッドフォン・マイクジャック、SDカードリーダー。USB 3.0ポートは合計3ポートで、出先用としては十分

メインではないタッチ機能だが、タッチの応答性は高い。ちょっとタスクを切り替えるといった操作をキーボードからシフトして実行する分にはまったく問題はない

 ディスプレーはキャリブレーション済みとのことだが、筆者の手元にきた試作機と思われるKIRA V83は、写真や映像を見る分には発色もよく気持ちいいものだった。ただ色ズレが起きており、現像やレタッチといった作業には注意が必要。製品版ではそういった部分は解消されていると思われるが、写真中心で考えるならば、KIRA V83購入に合わせて、カラーキャリブレーターの購入を推奨する。いくらカラーキャリブレーション済みで出荷されているとしても、2~4週間ほどでズレ始めるからだ。

 ストイックに進化した印象を受けるKIRA V83。定番モバイルノートシリーズになる可能性と東芝の意欲を感じる。重量については1.35kgとなっており、重いか軽いかの分かれ目なラインにあるが、堅牢性を維持した結果と判断しているし、充実のスペックに対して約1.35kgなので許容できた。

 ともあれ、日々持って移動することが多く、かつ酷使するケースの多いジャンルなので、まずは店頭でねっとりとタッチしてみてほしい。納得行く人が多いハズだ。



前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

東芝ダイレクト

東芝ダイレクト

東芝ダイレクト

東芝ダイレクト

東芝ダイレクト

東芝ダイレクト

東芝ダイレクト

東芝ダイレクト

東芝ダイレクト

インテルバナー