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Apple Geeks 第149回

4K対応「UHD Blu-ray」「MovieNEX」—ディズニーのiTunes Store配信一時中止で見えてきたこと

2014年07月12日 11時00分更新

文● 海上忍(@u_shinobu

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 本連載「Apple Geeks」は、Apple製ハードウェア/ソフトウェア、またこれらの中核をなすOS X/iOSに関する解説を、余すことなくお贈りする連載です(連載目次はこちら)。

 UNIX使い向けを始め、Apple関連テクノロジー情報を知りつくしたいユーザーに役立つ情報を提供します。

市場のすう勢はストリーミング再生に

 ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンが7月8日、日本のiTunes Storeにおけるディズニー関連作品のオンデマンド販売を停止した。今後の販売サービスについて、Apple(日本では子会社のiTunes K.K.)と最終合意に達しなかったことが理由だという。しかし、その翌日には販売を再開、今では何事もなかったかのように「アナと雪の女王」などの作品群がリストされている。

わずか1日だが、ディズニー作品がiTunes Storeで配信されなくなった

 その配信一時停止の理由だが、やれ金銭だやれ販売条件だと巷間噂されているが、実際のところは当事者以外分からない。しかし部外者でもひとつ分かることがあるとすれば、「ディズニーにとって(日本の)iTunes Storeはその程度の相手」だということ。一瞬たりとも取引を中断してはならない相手ではないということだ。

 動画配信(VOD、Video On Demand)は、消費者は明らかにダウンロード型ではなくストリーミング型を指向している。米調査会社Nielsenの調査によれば、2014年上半期の米国市場においてVODのストリーミング回数は約366億回と、前年同期比35.2%も増加しているのだ。このレポートに動画ディスク(DVD/Blu-ray)の統計値は掲載されていないが、音楽はダウンロード型(Digital Album Sales)とCDともに2桁減少していることからしても、市場のすう勢がストリーミング再生にあることは明らかだ。

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