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アスキースマホ総研 第33回

音声定額出そろう ドコモは家族型、SBは個人型、auはハイブリ!?

2014年07月18日 11時00分更新

文● アスキースマホ総研

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ドコモの「カケホーダイ&パケあえる」は
家族間でデータ通信量をみんなで分ける

ドロイド まずは最初に発表があった、ドコモの「カケホーダイ&パケあえる」。ドコモの目玉は、家族間でのパケット分け合いです。ドコモの家族割(「ファミリー割引」)を組んでいる回線全体でデータ通信量を設定して、それをみんなで分け合う。そして2台目以降は、データ通信についてはオプションの500円だけ。ただし、家族間で分け合えるのは10GB以上のプランです。

ドコモの「カケホーダイ&パケあえる」は、音声定額、データ分け合いに加え、長期ユーザーとU25向けの割引の4点がアピールポイントだ

じまP 2台目以降の維持費は「基本使用料+ISP料金+シェアオプション」で月3500円~だから、結構安いですね。しかもデータ通信料はお父さん持ち!

スピーディー あまりデータ通信は使わないという家族が複数いるようだといいかもね。これまでは月3GBの「Xiパケ・ホーダイ ライト」でも、月4700円だったから。ただ、最初に決められた通信量を家族間で、そう簡単に分け合って使えるのかな? ついつい誰かが大量に使っちゃうんじゃない? とも感じる。

家族で1つのデータパックを契約し、それをみんなで分けるのが基本だ

ドロイド それにプラスして、25才以下のユーザーは「U25応援割」で、月500円割引+1GBの容量追加。6年目以降の長期間ユーザーはパケット定額が割引。1人の場合でも、スマホにプラスして、タブレットのようなデータ通信端末を使っていれば、その2台で通信量を共有できます。

家族でシェアする場合は10GB以上のプランが必要。個人向けの2/5GBのプランでも、スマホ+データ端末の2台でならシェアが可能

ソフトバンクの「スマ放題」
注目は家族の分け合いより、翌月への持ち越し

スピーディー 続いて登場したソフトバンクの「スマ放題」は、ドコモの後に発表されただけあって、内容的にはドコモとよく似ている。特に家族の分け合い部分は。

つづいてはソフトバンクの「スマ放題」。音声&データ定額に加え、通信量の繰り越しが目玉であることがソフトバンクのサイトからもわかる

ドロイド 長期ユーザーへの還元は割引じゃなく、ポイント(Tポイント)という違いはあるけど。家族分け合いのところは、ドコモと基本的に一緒なんだけど、ソフトバンクの本命は「データくりこし」。5GB以上のデータ通信プランを使っている場合、月末までに使い切らなかった通信量を翌月に繰り越すことができる。

データ通信量の余りを翌月に繰り越せる

じまP 自分が節約した分を家族で共有するのではなく、自分で使えるというのは個人主義的でわかりやすいですね。

ドロイド その代わりに「データくりこし」を選ぶと、ドコモと内容がほぼ同じ「家族データシェア」と「U25ボーナス」は無くなります。つまり「家族間分け合い」か「持ち越し」の二者択一と考えるといいでしょう。

ドコモと同様の家族間でのデータ分け合いもできるソフトバンクだが、データの繰り越しとは同時に利用できない。サイトの紹介の仕方からも、データの繰り越しが主にアピールしたいサービスであることがわかる

auの「カケホとデジラ」は
他の家族に余った通信量をプレゼント可能

じまP そして最後に発表されたのがauの「カケホとデジラ」

3社の中では最後に発表されたのが「カケホとデジラ」。スタートは8月13日

ドロイド auは前ページで紹介した、データ定額の細かな段階が最大の特徴でしょうね。しかも通信量が大きいプランだと割安になっている。そして、ドコモやソフトバンクのような家族間の分け合いはなく、個人(端末)単位で通信量を管理する形。ただし、余った通信量を500MB単位で、他の家族にプレゼントできます。この「データギフト」は12月スタートの予定です。

auならではの特徴が、この「データギフト」。余った通信量を家族間でプレゼントできる。こちらのスタートは12月からだ

スピーディー 使い切らなかった通信量は家族間で融通しあってねってことですね。個人単位で使ってもいいし、家族で分け合う形になってもいい。発想が結構違う感じ。

ドロイド それから長期契約者向けには割引ではなく、通信量が追加でプレゼントされる形です。あと、もう1つ大きいのは、ドコモとソフトバンクは旧プランは8月一杯で新規契約できなくなって、9月以降は新プランで一本化なのに対し、auは当面は旧プランでも新規契約できます。

実際の家族で料金をシミュレートしてみる

スピーディー 内容的には大体わかったけど、実際の料金イメージってどんな感じなんだろう。

ドロイド 日本の家族と言っても、正直なところ、本当にいろいろなので難しい。今回は二世代4人の家族で考えてみましょうか。各キャリアの料金をシミュレートした表が下です。

※家族4人の例(通信量のイメージ)
父(55才):スマホの標準的なユーザー(月3GB)
母(53才):スマホのライトユーザー(月2GB)
娘(26才):スマホのヘビーユーザー(月5GB)
息子(19才):スマホの超ヘビーユーザー(月8GB~)

(すべて税抜) ドコモ ソフトバンク au au+auスマートバリュー
基本料 2700円 2700円 2700円 2700円
ISP 300円 300円 300円 300円
データ 1万6000円(20GB) 1万6000円(20GB) 4200円(3GB) 3266円(3GB)
基本料 2700円 2700円 2700円 2700円
ISP 300円 300円 300円 300円
データ 500円(オプション) 500円(オプション) 3500円(2GB) 2566円(2GB)
基本料 2700円 2700円 2700円 2700円
ISP 300円 300円 300円 300円
データ 500円(オプション) 500円(オプション) 5000円(5GB) 3590円(5GB)
息子 基本料 2200円(U25割引) 2200円(U25割引) 2700円 2700円
ISP 300円 300円 300円 300円
データ 500円(オプション) 500円(オプション) 6800円(8GB) 5390円(8GB)
合計 2万9000円 2万9000円 3万1500円 2万6812円

スピーディー 家族分け合いがうまくいくなら、料金は結構抑えられそうな感じだね。

じまP ただ、auは新料金プランでも、固定回線とのセット割引の「auスマートバリュー」が適用可能なのがとにかく大きい。auスマートバリューは家族全員の回線に割引が発生するんで、データ分け合いのようなある種の面倒さを受け入れなくても、一気に最安になる。

新料金プランでもauスマートバリューが適用されるのは大きな魅力

スピーディー 前からそうだけど、auスマートバリューに対応した光回線やCATVに加入していると見逃す手はないですね。

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