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脳科学を商品・サービスの開発などビジネス活用する動き

2014年07月10日 05時32分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 英航空会社のブリティッシュ・エアウェイズがサービス向上に脳波を活用している。快適に眠れる状態を脳波で視覚化し、乗客の睡眠をサポートしようとする「幸せのブランケット」実験を行っているのだ。

 この実験のように、人が何をどのように感じ、考え、行動するのか、脳の働きを視覚化することで、商品・サービスの開発やマーケティングなどにいかそうという動きが広がっている。国内では、NTTデータ経営研究所をはじめとして組織する、異分野の研究者・異業種の民間企業からなる「応用脳科学コンソーシアム(CAN : Consortium for Applied Neuroscience)」が積極的だ。

応用脳科学コンソーシアムの構図
応用脳科学コンソーシアムの構図

 CANでは、認知や視覚、嗅覚、触覚、味覚をはじめ、事業活用という観点から脳科学を学ぶ場となる、人材育成のプラットフォームとして「応用脳科学アカデミー」も運営している。関連領域の研究者を講師に迎えた講義を開講しているが、2014年度はベーシックコースの「応用脳科学の基礎」を7月25日から9月3日まで全4回を予定。受講申込の受付を開始している。9月25日以降はアドバンスコースとして、「味の嗜好性と脳機能との関連」や「コミュニケーションを支える三つの脳内機構」、「『かわいい』の科学4」などの開講を予定している。

応用脳科学のビジネス活用
応用脳科学のビジネス活用

 「人の脳をつかむ」ことがビジネスチャンスを生み出す時代が到来しつつある。そこで活躍できる人材が今後は求められる。

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