ASCII.jpは6月29日に1日限定のカフェイベント「ASCII.jp CAFE」を開催しました。注目のゲーミングPCを、多くの人に体感してもらいつつ、開発者や業界関係者から滅多に聞けない話をみなさんに届けたい。そんな思いからスタートしたものです。その模様をレポートしていきます。
ゲーミングPC展示はその場でスペックが丸裸に
場所は秋葉原の「CAFE EURO」さんのスペースをお借りしました。コーヒーやクレープが評判のお店です。
ASCII.jp CAFEでは、マウスコンピューター/ユニットコムとの共催でゲーミングPCや話題のVRヘッドマウントディスプレー「Oculus Rift」を展示。ミニトークも実施しました。
マウスコンピューターのデスクトップ「MASTERPIECE i1440PA1-DOC-CL」は、オーバークロックボタンを搭載。ほかのメーカーと違い、ボタンを押すだけで再起動の必要なく、CPUとグラフィックスの両方がオーバークロックされるという、世界初のマシンです。
実際に稼働させたベンチマークテストではオーバークロック前と後の結果も比較。ボタンを押すと瞬時にその結果が「G-Tune OC Boost」に反映され、実測で約1.2倍の性能向上が体験できました。
ユニットコムは、 Core i7-4710MQ プロセッサーとGeForce GTX 870M搭載のゲーミングノート「15GSX8050-i7-YFB」を展示。
頭を踏んでもらえる、リラックスできるOculus Riftを体験
Oculus Riftの体験コーナーでは、VRコンテンツクリエイターであり、Oculus Riftのユーザーイベント「Ocufes」の主催者でもある桜花一門さんが自ら立って来場者にデモ。
定番のジェットコースターソフトはもちろん、スキージャンプやG-Tune:Garage 秋葉原店でもおなじみの萌えキャラ「Tuneちゃん」に頭を踏んでもらえる「dogelus2」もCAFE内で体感できました。
また、一風変わったソフトとして「暖炉」も用意。桜花さんいわく「たとえば入院中など、1人になれない状況で自分だけの世界に入りたいときに、暖炉を使うととてもリラックスできます」とのこと。Oculus Riftの新しい使い方をレクチャーしてくれました。
「今GPUを選ぶならRadeonがおすすめ」その理由はミニトークで
ミニトークではBUY MOREの名物店員・猪狩さんや、G-Tuneブランドのプロダクトマネージャー・杉澤さんが登壇し、おススメのPCや自作パーツの購入に役立つ話が満載でした。
最初に登場したのはASCII.jpオールスターズ。スマホ総研のスピーディー末岡とジャンク部でおなじみのコジマが参戦し、ゲーミングパソコンクイズ大会を実施しました。
「GPUは何の略でしょう?」などのクイズに答え、外すとエナジードリンクを一気飲みするという内容です。ときに真面目な回答を、ときにボケを披露するという、知識と笑いを求められるクイズ大会となりました。
「BUY MORE名物店員Dr.いがーりがぶっちゃけトーク! あなたのPCは大丈夫? 旬パーツでゲーミング化!」ではユニットコムが運営するPCパーツショップ、BUY MOREの名物店員である猪狩秀司さんが登壇。ASCII.jpの自作PC担当キタムラとPCパーツの現状を話してもらいました。
「Devil's Canyonで知られる新CPUに組み合わせられるマザーボードはZ97、もしくはH97チップセットのものしかありません。その中でオーバークロックするならZ97の方がおススメです」「SSDでコスパがイイのはCrucial製ですね」など、最新自作PCの定番パーツの話題に加え、限定特価情報も。すぐにショップに駆け込みたいような話が盛りだくさんのトークとなりました。
「失敗しないゲーミングPCの選び方」ではG-Tuneブランドのプロダクトマネージャー、杉澤竜也さんが登壇。「Core i7とGeForce GTX750」と「Core i5とGeForce GTX760」の組み合わせでは、コストは同程度なのに、3DMarkの結果は1.5倍違うなど、限られた予算で最適なPCをBTOする方法を指南。さらに「今GPUを選ぶならRadeonがおすすめ。というのもPS4やXbox oneなどの最新ゲーム機に搭載されているGPUはAMD製ばかりで、ゲームと親和性を考えると今後Mantleを使用したタイトルなど、AMD向けに最適化したゲームタイトルが増える可能性がある」など、こちらも目から鱗な話を聞けました。
ミニトークのラストは「Oculus Riftを100倍楽しむ方法!!」。VRコンテンツクリエイターの桜花一門さんとフリーライターの広田稔さんが、熱く解説してくれました。
今後のOculus Riftについて桜花さんは「現在のスマホのように、生活に定着するものだと考えています。当たり前にようにVRが見られる生活が10年後にはきている気がします」と持論を展開。また、「みんなでダンスユニットのようにダンスができるコンテンツなどを作りたい」と意欲を見せていました。
1日限りではありましたが、多くの方にご来場いただき、展示・トーク共に大盛況となりました。ご来場いただいた方にはこの場をお借りしてお礼申し上げます。また、これに懲りずにまた次回もやるかもしれませんので、その際にはお越しいただけると嬉しいなあと思っています。