音を決めて、作り込んでいくSOUNDSモード
パッチの音色設定や作りこみはSOUNDSモードで操作します。音色設定は簡単で、画面左端のA~Dをタップして、楽器アイコンから使用したいカテゴリーを選択し、INSTRUMENTS→PATTERNSと決めていくだけです。
画面中段にはパッチの音量を調整するVOLUMEや、定位(ステレオの右左の位置)を調整するPANなどのツマミが並ぶコントロールパネルがあります。
このコントロールパネルを右にフリックしていくとLOW、MID(MID FREQで帯域の調整が可能)、HIGHの3バンドイコライザーや、3モードから掛かりの深さのモードを選択できるREVERBなど、より細かい音作りが楽しめます。選択した音色ごとに異なる設定を持たせることも可能。たとえば同じ音色をA~Dすべてに設定し、非常に極端なフィルターやイコライザーのセッティングを4通り用意して、状況に応じて切り替えるような使い方もできます。
画面右端のメーターはLEVEL(SampleTankの音量)と、BPM(PATTERNSのスピード)を設定してコントロールします。BPMの方はタップテンポ機能(TAP TEMPOのアイコンをタップすると速度が変化します)がついているので、さほど使わないかもしれません。が、LEVELにしておいてパッチやループ演奏のフェードイン/アウトなどに使うのは便利です。
プリセットの保存は割り当てたいプリセット番号をタップして長押しします。
鍵盤やパッドを大きく表示させて細かく作り込んでいく
SOUNDSモードでは画面下部の一段分でしたが、KEYSモードでは鍵盤が画面全体を縦二段に分割してより広いレンジで使えます。音域切り替えはそれぞれの鍵盤上で左右にフリックすることでオクターブが切り替わります。
画面右端の上にあるカギのロックアイコンをタップすると、現在選択中の音域で固定です。
PADモードでは画面右側に16個のパッドを呼び出します。主にドラムやパーカッションなどの音色で使用するモードですが、鍵盤楽器などでも予想外のコードワークが生まれるかもしれない可能性を秘めたモードです。
SampleTank自体の音源の品質は非常に高く、ライブ演奏にも充分使えるクオリティーです。ただ難点としては、音作りの色づけに重要なエフェクターが自由には選べない点があります。
音色ごとにあらかじめ決められたエフェクターが設定されており、エフェクトの種類の変更が利きません。なので、気に入った音色をいじり倒すという部分においてはちょっと弱いと感じました。
またアプリ画面上の鍵盤では演奏性という部分にどうしても不安が残ります。ライブの場合は画面をタッチではなく、打鍵感のあるキーボードを使いたいのです。そこで今回は実践的な演奏用途を想像し、外部MIDI機器としてiRig KEYS PROを選択してみました。
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