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iPhoneやPCで高音質リスニングを楽しむポータブルアンプのススメ 第1回

iPhoneとつなぐだけ! 音質大幅アップのポタアン入門機を選べ!

2014年06月30日 17時00分更新

文● 鳥居一豊

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くっきりとした高解像な音を楽しめる

 まずはPCと接続し、ハイレゾ音源を中心に聴いてみた。専用ドライバー(Win用、Macはドライバー不要)のほか、再生ソフト「Hi-Res Aduio Player」(Win/Mac)が用意されており、ホームページからダウンロードすれば、DSD音源を含むハイレゾ音源の再生も容易に行なえる。

 192kHz音源のクラシックの曲を聴くと、くっきりとした音色で高解像な再現とわかる。各楽器の音が粒立ちよく再現され、オーケストラの雄大なスケール感や演奏が盛り上がってくるときのダイナミック感もしっかりと出る。

 96kHzのポップス曲では、声のエコー感や響きの余韻など、微小な音もしっかりと再現され、空間感も丁寧に再現される。音質はニュートラルな傾向で、声の自然さ、楽器の音色のリアルさが印象的だ。低音の伸びも十分で、堂々とした音の出方になる。やや落ち着いた聴こえ方にはなるが、音に厚みがあり聴き応えのある演奏と言える。

 iOS端末との接続では、再生ソフトとしてオンキヨーの「HF Player」を使用している。有料(1000円)のアップデートが必要になるが、DSD音源を含むハイレゾ音源の再生が可能で、オンキヨー製品だけでなく他社のUSB DACと接続してもデジタル接続が可能な汎用音楽プレーヤーとして便利に使える。

 iOS端末の場合、サンプリング周波数が48kHzの変換出力となるが、PCと同じハイレゾ楽曲を聴いてもあまり大きな落差のない再生ができた。強いて言えば、クラシックでのホールの響きなど立体的な空間感にやや差を感じたが、音色の粒立ちの良さ、低音の力感などの持ち味はそのままで、かなり聴き応えのある音になる。

 PCとiOS端末だけでなく、ウォークマンとのデジタル接続にも対応するのは有利なポイントと言えるので、iPhoneユーザーだけでなく、ウォークマンユーザーにも幅広く進められるし、端末の買い換えもしやすいのは魅力と言えるだろう。

(次ページに続く、「JVCケンウッド SU-AX7」)

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