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ガソリンを一滴も使わずに走るバス

2014年06月26日 07時00分更新

文● 伊藤達哉(Tatsuya Ito)/アスキークラウド編集部

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いすゞ自動車代表取締役細井 行社長(左)、ユーグレナ代表取締役出雲 充社長(右)。

 6月25日、いすゞ自動車(いすゞ)とユーグレナは次世代バイオディーゼル燃料の実用化に向けた共同研究「デューゼルプロジェクト」を開始すると発表した。ユーグレナが開発した世界初のバイオディーゼル「デューゼル」を使用したシャトルバスを、7月1日からいすゞの藤沢工場で運行する。
 デューゼルは、ディーゼルとユーグレナを組み合わせた造語で、いすゞとユーグレナの共同で取得した商標だ。

 あらゆる業種が二酸化炭素の排出量削減に取り組んでいる中、ユーグレナはミドリムシを原料としたバイオディーゼルの開発に成功。
 いすゞは通常のディーゼルエンジンを搭載したバスに、燃料としてデューゼルを入れて、藤沢工場と湘南台駅の間を定期運行する。高濃度のバイオディーゼルは、エンジンや車両のメンテナンスが必要になるため、今後両社は、含有率100%でも車体に負担を掛けることなく使用できるバイオディーゼル燃料の実用化を目指して共同研究に取り組む。
 両社の役割は、ユーグレナがバイオディーゼルの研究開発と製造を、いすゞが実証走行と性能試験を重ね、2018年までの技術確立を目指すという。

いすゞの藤沢工場と湘南台駅の区間を運行するデューゼルを燃料に走るシャトルバス。


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