「dynabook KIRA L93」で、7つのスタイルを自在に使い分ける! 第3回
ベンチマークやバッテリーテストでモバイルノートとしての性能をチェック
長時間使えるバッテリーでモバイル利用にもぴったり「dynabook KIRA L93」
2014年06月27日 11時00分更新
試用機でのベンチマークはスリム端末として標準的な結果
dynabook KIRA L93の試用機の構成はCPUにCore i5-4210Y(1.5GHz)を採用し、4GBメモリーと128GBのSSDを搭載したものだ。この構成での実力をベンチマークで計測してみた。実際に販売されているモデルは、メモリーが8GBなのでこの結果よりは優秀な能力を持っていると考えられるが、参考にして欲しい。
まずWindows 8.1の快適さの指標となる評価実行ファイル「WINSAT.exe」の結果を「Windows エクスペリエンスインデックス」の項目に合わせて紹介しよう。「プロセッサ」の値は「6.6」、「メモリ」の値は「5.9」。「グラフィックス」の値は「5.6」。「ゲーム用グラフィックス」の値は「5.1」、「プライマリハードディスク」の値は「8」となった。
PCの総合的なパワーを判断する「PCMark 8」、3D性能を計測するベンチマーク「3DMark」、ディスクアクセス速度を計測する「CrystalDiskMark 3.0.2」についても実行してみた。全体を通して、基本性能はコンパクトタイプの端末としては標準的な結果だっだ。CPUのスコアはよいが、インテル HD グラフィックス 4200を採用しているためグラフィックス機能はそれほど高くない。
ストレージがSSDであるおかげできびきびと動く。試作機であるため多少の不安定さはあったが、利用していて特に不足を感じることはなかった。もちろん高解像度な映像の編集や最新の3Dゲームといった用途には向いていなのだが、ブラウジングやSNS利用、クラウドサービスの活用といった用途には十分すぎる力を持っている。
プリインストールされている「CLIP STUDIO PAINT PRO」などの動きも悪くなかった。たとえばプロの漫画家がこれ1台で仕事をしようというのは画面サイズ等の関係もあって少々厳しいかもしれないが、イラスト等を趣味で楽しみたいという程度ならば十分だろう。メインマシンとして利用したいというニーズにも十分対応できる。しかも販売されているモデルではメモリが倍増されているわけだから、快適な利用という面では期待してよいだろう。
外出中の利用も安心な長時間バッテリー
dynabook KIRA L93のバッテリーについては「BBench」で計測した。電源オプションを高パフォーマンスに設定し、無線LAN機能もオンにした状態での実施だ。
dynabook KIRA L93は本体とキーボードの双方にバッテリーを搭載しているため、本体のみでの計測と、キーボードを接続した状態での計測をしてみた。本体のみでは、4時間5分28秒利用できた。キーボードを接続しての結果は4時間19分15秒だった。誤差程度ではあるが、やはりキーボードを接続した方が長時間利用できた。
省電力な設定にすれば、十分外出しながらの利用に対応してくれるだろう。また付属のACアダプターも比較的コンパクトだから、泊まりがけで出かける時などにも持ち運びやすい。
(次ページ「初心者にも中級者にも便利なユーティリティを用意」へ続く)
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