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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第2回

おススメは「Fonepad 7」! 格安SIMで使う端末の選び方

2014年06月19日 12時00分更新

文● 正田拓也

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中古なら安いと思いきや……モバイルルーターは比較的高価!

 テザリングだけ使うのであれば、操作の簡単さやコンパクトさなどから格安SIMをモバイルルーターで使うという手もある。特に複数SIMで容量をシェアできるサービスを使う場合には有効だ。

 しかし、モバイルルーターも同様に周波数の問題があるため、活用するならドコモ製品のほうがいい。最新のクワッドバンドに対応する端末は、2014年始めに発売された「Wi-Fi STATION HW-01F」と「Wi-Fi STATION L-02F」の2機種。クワッドバンド対応でなくても、3Gで通信できる周波数帯が広いため、古くてもドコモ機がオススメだ。

 「中古のモバイルルーターでもいいんじゃない?」と思われるかもしれないが、ドコモのモバイルルーターの中古相場は意外に割高だ。最近では若干下がっている機種もあるが、最新の「Wi-Fi STATION HW-01F」は1万7000円程度から、それ以前では対応周波数帯が限られるが、2012年発売の「L-04D」の良品は1万円を切るような価格になっている。

 もし、ドコモでデータ通信をしていた端末が手元にあるならよいが、中古で買うには躊躇する金額というのが悩ましいところだ。

機能を網羅しているのは
ASUSのFonepad 7 LTEやNexusシリーズ

Fonepad 7 LTE&格安SIMの組み合わせで速度測定した(都内)。LTEとして十分な速度が出ている

Fonepad 7 LTE&格安SIMの組み合わせで速度測定した(都内)。LTEとして十分な速度が出ている

 以上のように、格安SIMで使う端末選びはかなり難しい。すべて対応するならクワッドバンド対応の最新スマートフォンと最新モバイルルーターの2つを入手すればいいが、そもそもお金に余裕があるなら、最初からドコモ、au、ソフトバンクで最新スマートフォンを毎月の割引付きで購入したほうがいいのは言うまでもない。

 テザリングが不要ならば、AQUOS PHONE ZETA SH-06Eあたりが比較的新しく、スペックも高い上に中古相場が割安なのでおすすめ機種となる。

 2013年春~夏モデルの中には多少スペックに目をつむればさらに割安な機種もあるため、ぜひ探してみてほしい。ただし、2013年夏モデルまでは、クワッドバンドのうち1.7GHz帯に対応しない点は覚えておいてほしい。

 テザリングもできて、比較的最新のスペック、1.7GHz帯対応となると、3万5000円程度で購入できるASUSのFonepad 7 LTEや、4万円程度で入手できるGoogleのNexus 5、Nexus 7 (2013 LTE版)ぐらいとなる。

 中でもFonepad 7 LTEは800MHz帯のLTEに対応していること、Nexus 5はスマートフォンサイズであることが強みとなる。

 以上のように、なかなかベストな機種というものがないのが格安SIMを使う上での問題点。利用目的と端末の対応状況をよく照らしあわせ、選ぶことをおすすめしたい。

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