JAWS DAYSの真ん中で「コミュニティファースト」を叫ぶ
パソナテックの青木さんがJAWS DAYSの400人を前にLTするまで
2014年06月24日 09時00分更新
人材サービス会社がなぜコミュニティに注力するのか?
そもそもパソナテックのような人材サービス会社が、コミュニティに注力するのか? まず青木さん個人の意見としては、エンジニアを奮い立たせようとする比企さんの意見に共感したからだという。「とにかくエンジニアのためになることをしよう、これからエンジニアが力を持つ時代になる、といった考え方は、私の思いと完全に一致しています」(青木さん)。
もともとは青木さん個人の「勉強したい、もっとエンジニアの気持ちに触れてみたい」という想いから参加し始めたが、結果として会社にとってもプラスになったという。「イベントに参加した私を通じて当社を知ってもらうことで、キャリアに関するご相談を受けたり、人材を探しているなどの声をかけていただいたりするんです」(青木さん)。
一方、常日頃からパソナテックに登録しているエンジニアには、「もっと最新の業界動向や技術情報に触れる機会を提供していきたい」と考えている。「弊社に登録している方の中には、エンジニアという仕事を究めようと、派遣やフリーランスという働き方を選択している方も数多くいます。そういう個人でがんばっている人たちに、より良い環境や多くの機会を提供するのが私たちの役割。コミュニティで築いたつながりを、そういう形で還元できればうれしいです」(青木さん)。
「チョコあげたよねー」というネタで受けた!
そして、3月14日・15日に開催されたJAWS DAYSの前夜祭となる大阪の勉強会。青木さんは、「比企さんとの出会いにまつわるエトセトラ」というタイトルで、AWSと自身の関わり、そしてエンジニアと転職などについてのLTを披露し、なんと会場投票の結果、AWS芸人を決める「A-1グランプリ」本戦出場出場を決める。「ちょうど3月14日のホワイトデイで、比企さんにチョコレートあげましたよねーといったネタで話したら、めっちゃ受けた」(青木さん)とのこと。
そして、JAWS DAYSの懇親会に参加した400人(!)の前で「コミュニティファースト」と「企業人だからできること・したいこと」について語り、大きな喝采を得た。「舞台の後ろでめっちゃ緊張していた!」(青木さん)と言いながら、400人の前で物怖じせずに話せるのはすごい度胸とは比企さんの弁。ホワイトデーのお返しとして、比企さんからガンプラのベアッガイが青木さんにプレゼントされ、会場が笑いに包まれたのもすでに語りぐさとなっている。
このように青木さんがJAWS-UGに関わりはじめてまだ半年だが、時代はかなりのスピードで動いている。「ビジネスシーンではクラウドがものすごい勢いで広まっていて、企業はスキルと知識を持った人材が欲しいし、エンジニアは技術を習得したい。そんな中、今後もコミュニティのメリットをひしひしと感じていくことになると思います」と語る青木さん。組織の枠を超えつつあるコミュニティ活動に、パソナテックのような人材サービス会社が関わることで、どのようなシナジーが生まれるのか? 今後の青木さんの活動に注力していきたい。まずは7月5日(土)にパソナテック(大阪支社)で開催される「夏のJAWS-UG 三都物語 2014」が注目イベントだ。
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