書店の活性化を目的に設立された「書店における電子書籍販売推進コンソーシアム」は16日、リアルの書店で電子書籍を販売するサービスの実証実験を開始。これに楽天が参画している。
利用者はまず、リアルの書店で電子書籍のタイトルごとに発行されている電子書籍カード「BooCa(ブッカ)」を選び、店頭レジで購入。BooCaに明記されているダウンロード用のコードもしくはQRコードを使い、購入した電子書籍を電子書籍ストアからダウンロードする。
今回の実証実験は11月まで行い、実施店舗は三省堂書店神保町本店(東京都千代田区)と有隣堂ヨドバシAKIBA店(東京都千代田区)、豊川堂カルミア店(愛知県豊橋市)、今井書店本の学校今井ブックセンター(鳥取県米子市)の4店舗。電子書籍ストアは「BookLive!」と「Kobo電子書籍ストア powered by 楽天ブックス」だ。
電子書籍は通常、オンライン上で探し、電子書籍リーダー(タブレット等)にダウンリードして読むことができる。BooCaを活用した同サービスによりは、電子書籍をリアルの書店で見つけて購入できるため、販売チャネルをオンラインからオフラインへと広げることが可能となる。電子書籍の普及拡大への期待が寄せられる実験だと言える。