このページの本文へ

最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第87回

Xperia Z2、GALAXY S5、AQUOS XxのカメラのNo.1を決める!

2014年06月17日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Xperia Z2は動画撮影に注目
4K動画のファイルは大きい……

 最後に3機種のカメラの機能を紹介する。Xperia Z2には4K動画の撮影モードが追加されたほか、スローモーション再生ができる「タイムシフトビデオ」、多数のエフェクトを用意した「クリエイティブエフェクト」、「背景ぼかし」が加わった。

設定不要で自動的に最適化される「プレミアムおまかせオート」を始め、さまざまなモードが用意されている。4K動画の撮影にも対応

エフェクトがかけられる「クリエイティブエフェクト」に一眼風の「背景ぼかし」

 タイムシフトビデオでは、撮影後にスローモーションにしたい部分を簡単に選択できるのが便利。また4K動画を撮影してみたが、約1分の動画で「391MB」となり、ファイルサイズが非常に大きい点には注意が必要。

タイムシフトビデオは選択した部分だけ、スローモーションにして、面白い動画が簡単に作れる

 また、Xperia Z2ならではというわけではないが、6秒動画で話題の「Vine」も撮影モードから選択できるし、カメラアプリの追加も可能だ。もちろんXperia Z1でも注目されていた、静止画のタイムシフト撮影やARエフェクトなども用意されている。

GALAXY S5には
楽しいユニークな機能が豊富

 豊富な機能、設定を用意しているのがGALAXY S5。まず撮影モードには、周囲を3Dダンジョン風に撮れる「バーチャルツアー」をはじめ、連写した画像を合成する「ショット&エフェクト」、リア/インカメラを同時に撮影する「デュアルカメラ」、ピントを合わせる被写体を変更できる「選択フォーカス」などがある。

普通に撮影するなら「オート」が基本となる

連写画像を合成したり、インカメラとリアカメラを同時に撮影する機能も

 とくに「バーチャルツアー」はファインダーに表示されるポインターに合わせて撮影をしながら合成、再生をすると建物の中を歩いているように画像が進む。3Dダンジョンのゲーム風だ。撮影方法は後述のAQUOS Xxの全天球撮影に近いが、こちらは歩きながら撮影する。

3Dダンジョン探検風の写真が写真が簡単に作れる「バーチャルツアー」

 また「選択フォーカス」は手前と背後の被写体を「近焦点」「遠焦点」「パンフォーカス」のボタンをタップするだけで簡単にピントを変更できる実用性が高い便利な機能だ。

撮影後に焦点を切り替えられる「選択フォーカス」

 他にもXperia Z2と同じように、カメラアプリを撮影モードに追加できるが、現時点ではアプリが少なめ。また後述するAQUOS Xxにも搭載されている、ディスプレーでHDRの効果が確認できる「リアルタイムHDR」だが、AQUOS Xxと比べると撮影間隔が長く感じられた。機能の豊富さでは3機種中1番だが、個別の機能を見ると他機種が勝っている部分もある。

撮影に便利な機能が増えた
AQUOS Xx

 狭額縁のEDGESTデザインを採用したあたりから、ファインダーを意識したカメラ機能が加わっている。AQUOS Xxでは「翻訳ファインダー」「検索ファインダー」「周辺ファインダー(NAVITIME)」「かざして翻訳」を使うことが可能だ。

カメラに詳しくなくても、それっぽい写真が撮れるよう、スマホが手伝ってくれる機能が多数搭載されている

 「検索ファインダー」は看板などの文字をファインダー上でなぞるだけで、検索結果がアイコンで表示。文字入力をしなくてもいい。「周辺ファインダー」は駅やコンビニ、観光地などをファインダー上で距離、方向を示す。「かざして翻訳」は韓国語と中国語の看板などをリアルタイムで翻訳できる。ファインダーを活かす、AQUOSらしい機能だ。

カメラに写したキーワードから簡単に検索可能

「周辺ファインダー」はARで現在地の周辺情報を表示する

中国語をなんとなく伝わるような形で翻訳してくれる

 使ってみた結果を見ると、完璧というわけではないが、たとえば周辺ファインダーではすぐに最寄りのコンビニの場所がわかるし、かざして翻訳も横浜中華街周辺の看板で試してみたが、なんとなく意味がわかってくるのだ。

 また「全天球撮影」も可能で、周囲の景色をすべて撮影することができる。再生すればまるでその場所に立っているかのように、スマホで景色を見渡せる。また単に画像として取り出して見た場合も、ユニークなパノラマ写真になっているので面白い。

スマホのカメラで「全天球撮影」を可能にする

撮影結果はこんな感じ

 キレイに撮れるよう最適な構図を画面に指示してくれる「フレーミングアドバイザー」や、暗所を明るく、かつ自然に撮れる「NightCatch2」、逆光で撮影しても白飛び、黒つぶれを抑えられる「リアルタイムHDR」も便利で使いやすい。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン