人気カテゴリーとなったWindowsタブレット。その中でも種類の少ないのがSIMフリー対応製品の代表の1つが、デルの「Venue 8 Pro」だ。
タブレット単体でモバイルデータ通信が可能になれば、ルーターやWi-Fiスポットに接続する必要がなくなり、常にメールをチェックできるなど、ビジネス面でも活躍させやすくなる。イメージとしては巨大なスマートフォンになるわけだ。
「OCN モバイル ONE」の「50MB/日コース」を組み合わせる
今回は、「Venue 8 Pro」に、SIMカードとして月額972円で利用できる「OCN モバイル ONE」の「50MB/日コース」を組み合わせた。名前の通り1日あたり50MBまでは速度制限なく利用でき、50MBを超えると通信速度が最大200kbpsに制限されるプランだ。OCN モバイル ONEはLTEも使えるのだが、Venue 8 ProはLTEに非対応で、対応するのは3G(HSDPA)まで。通信速度は、下り(受信)が最大14Mbps、上り(送信)は最大384kbpsとなる。
と言っても、1日あたり50MBなどはすぐに使い切ってしまう。このため、1日の大半は200kbpsでの運用が前提となる。200kbpsという速度は、最近のインターネットからすれば論外レベルで遅いのだ。だが、かつて主流のダイヤルアップとかISDNよりは早く、2000年初頭の感覚を覚えている読者ならメールやメッセージのやりとり程度は我慢できる。1MB程度のファイルもダラダラと待てばOKと気づくハズだ。そういった点から、「Venue 8 Pro」でモバイルデータ通信を活用するには割り切りが大切だ。
(次ページ、「200kbpsで使うための工夫」に続く)