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今夏ボーナスでのモノ消費は鈍化!? タブ市場拡大に影響

2014年06月08日 17時00分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 購買支援サイト「価格.com」が同サイトユーザーを対象に実施したアンケート調査「価格.comリサーチ『夏のボーナス2014』」によると、この夏のボーナスの推定平均支給額は、55.8万円。昨年夏のボーナス時期の同様調査と比べて1.4万円(2.6%)のアップとなった。

「ボーナス支給額のうち、自由に使えるお金の増減(昨夏比)」(「価格.comリサーチ」調べ)
「ボーナス支給額のうち、自由に使えるお金の増減(昨夏比)」(「価格.comリサーチ」調べ)

 しかし、支給される予定の夏のボーナスのうち、ローン返済などの必要経費などを除いた、自由に使える金額を尋ねると、例年と変わらず半数以上が「10万円未満」と回答。これに対して昨年同様、全体の約4分の3が「不満」と回答するも、「満足」の割合は微増した。

「夏のボーナス消費平均金額(複数回答可)」(「価格.comリサーチ」調べ)
「夏のボーナス消費平均金額(複数回答可)」(「価格.comリサーチ」調べ)

 ボーナスの使い道の割合と金額は、昨年よりも割合で増加したのは「金融商品(投資信託、株式等)の購入・外貨預金」「旅行・外出をする(海外)」「金融商品(投資信託、株式等)の補填」。金額での増加は「貯金」「旅行・外出をする(国内)」。割合と金額がともに増加したのは「子供の教育費」だった。

「夏のボーナスで購入する商品上位10(ボーナス支給者全体)」(「価格.comリサーチ」調べ)
「夏のボーナスで購入する商品上位10(ボーナス支給者全体)」(「価格.comリサーチ」調べ)
「(昨夏ボーナス前の調査)夏のボーナスで購入する商品上位10(ボーナス支給者全体)」(「価格.comリサーチ」調べ)
「(昨夏ボーナス前の調査)夏のボーナスで購入する商品上位10(ボーナス支給者全体)」(「価格.comリサーチ」調べ)

 逆に、割合と金額がともに減少しているのは「商品・サービスを購入する」「ローン返済」。そこで、ボーナスで購入したい商品を調査すると、例年どおりトップは「洋服・ファッション関連」だが、購入する人の全体の割合は昨年の17.6%から11.5%へ5.1ポイントの大幅ダウン。他の商品もすべて前年比減となり、これは同調査を開始して以来初の結果だった。

「タブレット端末の国内出荷台数推移と予測(年度ベース)」(ICT総研調べ)
「タブレット端末の国内出荷台数推移と予測(年度ベース)」(ICT総研調べ)

 購入商品で昨年2位のノートパソコンは11%から8.6%へ減少して3位にダウン、昨年3位のタブレット端末も10.2%から7.7%へ減少して4位にダウンした。ICT総研が5月28日に発表した「2014年度 タブレット端末市場に関する需要動向調査」では、タブレットの国内出荷台数が12年度の489万台から13年度は713万台と前年度比46%増を記録。今後の国内需要は、14年度に890万台に達し、15年度には1000万台を超える予測している。価格.comリサーチの今回の調査結果は、タブレット端末が市場を拡大するという予測に「待った」をかけた形。アベノミクスの効果が期待ほど大きく表れていないようだ。

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