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話題の感情ロボット「Pepper」を自ら開発

2014年06月05日 18時59分更新

文● ガチ鈴木/アスキークラウド

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 ソフトバンクは6月5日、世界初の感情認識パーソナルロボット「Pepper(ペッパー)」を発表した。2015年2月に家庭向けの発馬を予定しており、価格は19万8000円(税抜)。全国のソフトバンクショップ、ウェブサイトを通じて販売される。開発は自律型ヒューマノイドロボ「NAO」と、その開発プラットフォームを提供するフランスのアルデバラン社と共同で行なわれた。OSには「NAOQi OS」を採用しており、本体価格のほかに維持費などの月額利用料(金額は未定)が別途必要になる。

 特徴は「感情エンジン」と「クラウドAI」で、感情エンジンのクラウドサービスを提供するCocoro SBを6月5日に設立。会話などでPepperと人がコミュニケーションをすると、搭載される各種カメラやセンサーを用いて人の表情や声のトーンから「感情」を認識し、搭載されるアルゴリズムで数値化する。各個体が蓄積したデータをクラウドで共有し、人の感情を学習していく。感情に対して、Pepperがかしこくなる仕組みがここにある。ただし各個体のプライベートな情報などは共有されず、家庭内だけで学習するように保障されている。

 もうひとつの大きな特徴として、Pepperはアプリで機能を拡張でき、アプリマーケットも準備される点も挙げられる。「Python」、「C++」など一般的な開発言語に対応し、開発者向けのソフトウェア開発キット(SDK)はアルデバラン社の公式サイトを通じて今年度中に配布予定。9月には東京で開発者イベント「テックフェスティバル」を開催する予定だ。

 SDKの内容や、アプリプラットフォームや公開情報以外の仕様の詳細はテックフェスで知らされるという。アルデバランのNAOのプラットフォームとも互換性があり、アプリを若干調整すればPepperでも使える。海外での販売も視野に入れおり、グローバルなプラットフォームとして展開していきそうだ。


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