MHLコンソーシアムが6月3日、記者向けに説明会を開催し、MHL(Mobile High-definition Link)規格の普及状況や活用例などを説明した。
MHLは2010年の6月に規格化されたモバイル向けの映像伝送規格。最新版は、2013年の8月20日に発表されたMHL 3.0だ。このMHL 3.0は、4K解像度の映像や3D映像、多画面出力などに対応し、オーディオ面ではDolby TrueHD、DTS-HDをサポート、さらに最大で10Wまでの給電にも対応するというもの。
同団体の説明によれば、MHL規格での映像の伝送(入出力含む)に対応した機器は、2014年の2月24日までに約5億台出荷されているという。中でもソニーのBRAVIAシリーズ「X9500B」「X9200B」「X8500B」、Xperiaシリーズ「Xperia Z2/ZL2」「Xperia Z2 Tablet」、サムスンの「S9」「U8500」「U7500」などは早くもMHL 3.0に対応しており、フルHD以上、4Kまでの映像伝送に対応している。(対応ケーブルは、ソニーとDVDOが発売済み。)
同団体のプレジデントを務めるロブ・トバイアス氏は「少し前まで携帯電話やスマートフォンは、通話やメールのためのものだった。MHL規格が普及した今では、ゲーム機や車載機、セットトップボックスとして使えるものになっている」と語り、MHLの有用性をアピール。
今後の展開については、「伝送の高速化など、市場に合わせて規格を検討していく」とした上で、新規格(MHL 4.0)の策定時期についても「1.0、2.0、3.0の策定のスパンから、MHL 4.0の時期も大体予想できると思う」とした。