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MHL 4.0の策定時期は?

今や対応機器は5億台。普及進むMHLの国内初説明会

2014年06月04日 21時00分更新

文● 貝塚怜/ASCII.jp編集部

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XperiaからBRAVIAにMHL 3.0規格で4K映像を伝送している様子

 MHLコンソーシアムが6月3日、記者向けに説明会を開催し、MHL(Mobile High-definition Link)規格の普及状況や活用例などを説明した。

 MHLは2010年の6月に規格化されたモバイル向けの映像伝送規格。最新版は、2013年の8月20日に発表されたMHL 3.0だ。このMHL 3.0は、4K解像度の映像や3D映像、多画面出力などに対応し、オーディオ面ではDolby TrueHD、DTS-HDをサポート、さらに最大で10Wまでの給電にも対応するというもの。

液晶モニターの主要メーカーの大半がMHL規格に対応したディスプレーを販売している

 同団体の説明によれば、MHL規格での映像の伝送(入出力含む)に対応した機器は、2014年の2月24日までに約5億台出荷されているという。中でもソニーのBRAVIAシリーズ「X9500B」「X9200B」「X8500B」、Xperiaシリーズ「Xperia Z2/ZL2」「Xperia Z2 Tablet」、サムスンの「S9」「U8500」「U7500」などは早くもMHL 3.0に対応しており、フルHD以上、4Kまでの映像伝送に対応している。(対応ケーブルは、ソニーとDVDOが発売済み。)

MHLコンソーシアムのプレジデントを務めるロブ・トバイアス氏

 同団体のプレジデントを務めるロブ・トバイアス氏は「少し前まで携帯電話やスマートフォンは、通話やメールのためのものだった。MHL規格が普及した今では、ゲーム機や車載機、セットトップボックスとして使えるものになっている」と語り、MHLの有用性をアピール。

 今後の展開については、「伝送の高速化など、市場に合わせて規格を検討していく」とした上で、新規格(MHL 4.0)の策定時期についても「1.0、2.0、3.0の策定のスパンから、MHL 4.0の時期も大体予想できると思う」とした。

来賓の立場で説明会に出席したソニーにより、Xperia Z2からBRAVIA X8500Bに4K映像を伝送するデモが実施された。レイテンシーも気になるほどは感じられず、実用レベルだ

Xperia Z2からBRAVIA X8500Bへ伝送した映像をアップで撮った様子。専用機器で再生しているのと、何も変わらないように見えるほど精細

シリコンイメージによるデモは、HML規格で出力した映像を一度圧縮し、ワイヤレスでTV側のレシーバーに飛ばすというもの。圧縮は非圧縮に近いレベルなので、映像のロスもほとんど目立たない。製品化については、メーカーやスケジュールなど含め、現時点では具体化していないとのこと

スマートフォン側のデバイスも小型のもの

TV側に接続したレシーバー

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