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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第136回

Nuvibeの製品開発者に聞く

伝説のエフェクター「Uni-Vibe」復刻版の回路は一晩で書かれた

2014年05月31日 12時00分更新

文● 四本淑三

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この時代でもCdSに替わる素子がない

―― その当時は三枝さんおいくつくらいだったんですか?

三枝 28くらいかな。

―― いま森川さんは?

森川 27です。

三枝 そうか、同じくらいの歳だったんだなぁ、って話をしたことありますよね。

―― 森川さんはUni-Vibeをご存知でしたか?

森川 ほとんど知らなかったですね。私が入社する前から、復刻しようという話はあったらしいんですが、ご存知のように、中で使われている素子が環境問題で使えなくなってしまい、あまり話は進んでいかなったようなんですね。

三枝 かなり前からストップしていたんです。CdSの件でね。確かに再現できればいいなとは思っていましたけど、もう考えるの止めようみたいな。

―― CdSってそんなに大事なんですか?

三枝 心臓部だよね。それに変わる素子がなかなかないんですよ。いまこの時代でも。

森川 今ならフォトトランジスターがその代わりになるんですけど、電圧が変わっちゃうんです。CdSは抵抗値が変わるんですよ。

―― 素人なのでバカなことを言いますが、抵抗値が変わればいいという話なら、ポットを回せばいいんじゃないかと思うんですが。

森川 でもポットを1秒間に10回まわそう思うと結構大変ですよね。

―― ミキサーのムービングフェーダーみたいにモーターで動かすとか。

三枝 もちろん機械的に回してもいいんですよ。でもすぐに壊れるでしょうね。

(次ページでは、「CdSを置き換える回路は一晩で」)

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