米マイクロソフトと米セールスフォース・ドットコムは現地時間29日、グローバル規模の戦略的パートナーシップ提携を発表した。取引条件は非公開。
今回のパートナーシップの構築により、MicrosoftのOfficeおよびWindowsと、セールスフォース・ドットコムの顧客関係管理(CRM)アプリおよびプラットフォームを統合させ、顧客ユーザーのさらなる生産性向上を図る。これは同時に、ライバル他社にとって大きな脅威となるはずだ。具体的には次のソリューションの提供を予定している。
まず「Salesforce1 for Windows and Windows Phone 8.1」は、ユーザーがそれぞれのWindowsデバイスからSalesforceにアクセスしてビジネスできる。今秋にプレビュー版、2015年から一般提供の開始を予定する。
「Salesforce for Office 365」は、SalesforceとOffice 365の相互利用を可能とし、ユーザーは事実上、コラボレーション、営業、サービス提供、マーケティングに必要なコンテンツへどこからでもアクセスして利用できる。このソリューションでは、Office MobileやOffice for iPad、Office 365を使用し、Salesforce環境およびSalesforce1からOfficeのコンテンツへアクセスして共有・編集し、コラボレーションを実現する。
また、OneDrive for BusinessおよびSharePoint OnlineをSalesforceの統合ストレージオプションとして利用可能。新しいSalesforce App for OutlookによってSalesforceとOutlookを共に活用することもできる。ExcelおよびPower BI for Office 365にSalesforceデータを取り込み、情報のビジュアル化にも対応する。