ぶらぶら歩いてて見つけた猫が、ありがたくも人を怖がらないヤツで、けっこう近づかせてくれて、じゃあ写真を撮ろうと思ったら、つい顔のアップを撮ってしまいません?
せっかく近いんだから、アップで撮ろう、的な。実際、猫の顔をきれいに撮るなら少し離れて望遠気味にしてやると、形がきれいに出るし、背景がほどよくボケてきれいな写真になる。
でも、近くで広角で撮ると、広角ならではの迫力ある写真になる。背景が広く写るし、遠近感が強く出て背景に立体感が出るし、ぐぐっと近寄って撮りました感が強くなる。
ぎりぎりまで近寄って広角で撮ると、猫との距離感がぐっと縮まって見えて広角ならではの味わいが出てくるのだ。
今回はそんな広角猫写真を集めてみた。
冒頭写真はそのひとつ。猫の左前足がぐんと右の方に伸びてて、後ろにほんのりと橋のアーチがみえる。広い河原っぽい感じが出るのだ。
では広角で顔のアップ写真から。
お次は都内某寺で見かけたちゃんちゃんこ猫。どうも名物猫っぽい。広角で撮ったことで背景がちょっと広めに入り、ああお寺なんだなってことがわかる。
広角の良さは背景。建物や塀を一緒に撮ると、遠くにすぼまっていくラインがきれいに出て、遠近法的面白さが出る。
たとえば階段の途中にいた猫。望遠にすればアップで撮れるんだけど、わざと広角で階段や手すりの遠近を強調してみた。猫と一緒にそのさびた手すりやボロくなった階段の様子も撮りたかったのだ。
(次ページに続く、「背景に建物や家具を入れて遠近感を強調する」)
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