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ネット通販が女性客に熱視線、アマゾンと楽天の施策

2014年05月29日 05時08分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 ネット通販が女性を顧客ターゲットとした新たな動きを見せている。アマゾンジャパンは同社展開する通販サイト「Amazon.co.jp」に4月1日、女性向けストア「Amazon Woman(アマゾンウーマン)」を新設した。

女性向けストア「Amazon Woman(アマゾンウーマン)」
女性向けストア「Amazon Woman(アマゾンウーマン)」

 同サイトは「服もコスメもグルメもそろう、女性の毎日応援ストア」をうたい、ターゲットとする女性を「ワーキングママ」「専業ママ」「セレブ志向」「恋・婚活ガール」「サブカル・文化系」「アウトドア系」の6つのペルソナに分類。それぞれの女性ユーザーに見合ったファッションアイテム、コスメやサプリメント、食品飲料、生活家電などを提案している。

 4月30日までのオープン後1カ月間の利用状況は、スマホからのアクセスが約55%、パソコンからが約45%。6つのペルソナのなかでインプレッション数と売上の両ランキングで「ワーキングママ」がトップとなり、2位は「恋・婚活ガール」、3位は「セレブ志向」、4位は「専業ママ」となった。スマホからのアクセスの75%以上を「ワーキングママ」と「恋・婚活ガール」が占めた。

 ネット通販は時間と場所に制限されることなくショッピングできる点がメリット。常に携帯するスマホからのアクセスであればその利便性はさらに高まるため、仕事と家事の両立で忙しい毎日を送る「ワーキングママ」にウケていると言える。

 加えて、同サイトでは商品提案に際して各ペルソナにプロフィールを想定している。たとえば「恋・婚活ガール」には「デートや婚活に忙しい女性。トレンドに敏感で雑誌やTVの有名店には並んでも行きたい。美容やダイエット、ファッションに関心が高く、女子会や雑誌から情報を仕入れている。」と設定。この効果も表れているようだ。

「Rakuten Good Item Award(楽天グッドアイテムアワード)」
「Rakuten Good Item Award(楽天グッドアイテムアワード)」

 楽天は5月16日、小学館と共同で「Rakuten Good Item Award(楽天グッドアイテムアワード)」を創設。小学館が運営する「小学館 女性インサイト研究所」が楽天市場の商品から「女性にとって本当に価値のあるアイテム」を厳選し、称号を付与する。小学館が女性誌の編集で培ったノウハウを活用し、女性向け商品を掘り起こすことになるため、約1億5000万に及ぶ楽天市場の商品のなかから女性ユーザーが自身にふさわしい商品を選ぶのをサポートするのが狙い。女性ユーザーの拡大を図る。

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