解決策は、「フリッカーフリー」
フリッカーに関する最もカンタンな解決策は、輝度を最大(100)にしておくことだ。LEDバックライトであればフリッカーによる影響を大きく低減できるが、しかし今度は、画面が明るすぎて眼精疲労が加速してしまい、やはり困ったことになる。
ここで、「PWM方式とは違う技術がないのか?」と思った読者もいるはずだ。
技術としては存在しており、それが直流制御方式(以下、DC方式)だ。すでに一部のディスプレーに採用されており、長所としては、フリッカーが原理的に発生しない点にある。技術的に歴史が浅く実装が難しい、回路設計が複雑、また低輝度時の色制御が難しいといった状況であるものの、ユーザーとしては、ストレスから解放されることになるのだ。
フリッカーフリーを推し進める
ベンキュージャパン
フリッカーフリーをうたうメーカーとして挙げられるのは、BenQだ。かなり以前からフリッカーフリーに取り組み、現在ではほとんどが対応製品となっており、選択の幅も非常に増えている。BenQにとっては、「フリッカーフリー」は採用して当然のテクノロジーだ。
以下に、その代表例として24型液晶ディスプレー「EW2440L」を撮影した静止画と動画を掲載したので、確認してみてほしい。まったくフリッカーがなく、輝度100では画面が明るく、輝度0では暗い画面となっている。
一見すると「できて当たり前の、当然の機能だ」と思う方がいるはずだが、多くの読者が使っているPWM方式ディスプレーでは、その当たり前のことができずにフリッカーを起こす。その上、頭痛や肩こり、ストレスの要員にまでなっている。BenQのフリッカーフリー製品と肩を並べられるディスプレーを使えていないことを指摘しておきたい。
フリッカーフリーのディスプレー
「EW2440L」を動画でチェック
フリッカーフリーディスプレー「EW2440L」(輝度100) |
フリッカーフリーディスプレー「EW2440L」(輝度50)。輝度を下げてもフリッカーは発生していない |
フリッカーフリーディスプレー「EW2440L」(輝度0)。フリッカーを起こさず、画面全体が暗くなっており、PWM方式ディスプレーと大きく違うことがわかる |
BenQのフリッカーフリー製品は、長時間ディスプレーを見ている人だけでなく、頭痛や肩こり、ストレスを解消したいという方にも要チェックといえるのだ。