米アップルは、現地時間6月2日~6日にサンフランシスコで開催する開発者会議「Worldwide Developers Conference 2014(WWDC 2014)」でスマートホーム向けプラットフォームを新たに発表するようだ。英メディアのフィナンシャル・タイムズ(The Financial Times)が現地時間26日に報じた。
米アップルは、iPhoneを自動車に接続し、iPhoneの通話機能やメッセージ機能、ナビゲーション地図機能をはじめ、音楽やPodcast、iTunesラジオなどを車内で楽しめるようにする「CarPlay」を提供開始。また、Bluetooth Low Energyを使った近距離通信技術「iBeacon」により、入店した店舗とiPhoneでポイントやクーポンなどをやりとりするサービス提供に取り組んでいる。
今回の報道により、米アップルは、こうした「モノのインターネット=Internet of Things(IoT)」の活用範囲をホームシステムにまで広げようというわけだ。詳細は不明だが、新プラットフォームはiOSを対象とし、iPhoneをリモコン代わりにして照明やホームセキュリティシステムをはじめ、家電製品などをiPhoneで操作できるようにするようだ。
Android OSを展開するライバルの米グーグルも、オープン・オートモーティブ・アライアンス(Open Automotive Alliance=OAA)を設立し、自動車にAndroid OSを搭載した新たなカーライフを提案。一方では米ホームエレクトロニクス企業のNest Labs(ネストラボ)を買収し、家庭用スマート機器分野への事業展開が見込まれている。両社のライバル関係はスマートホーム事業でも激しい争いが繰り広げられていきそうだ。