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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第356回

ソニー「α6000」の高速AFだから撮れる猫の瞬間

2014年05月23日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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猫と遊びながらの撮影はEVFで狙う!

 もういっちょ、遊んでる猫写真を。

 まだ若くて、動いてるものには何でもじゃれつくお年頃のキジトラがいたのだ。そういう猫を見つけたら遊びたくなるのが人情というもの。

空振りした瞬間の図。ふふふ。そう簡単につかまえられると思うなよ、的な気分で撮ってみた(2014年5月 ソニー α6000)

空振りした瞬間の図。ふふふ。そう簡単につかまえられると思うなよ、的な気分で撮ってみた(2014年5月 ソニー α6000)

ワイヤーを捉えられてしまったの図。両足でぐっと押さえつけ、しっかり噛んで離さない猫の意地。これはさすがにモニターを開いてローアングルで撮っております(2014年5月 ソニー α6000)

ワイヤーを捉えられてしまったの図。両足でぐっと押さえつけ、しっかり噛んで離さない猫の意地。これはさすがにモニターを開いてローアングルで撮っております(2014年5月 ソニー α6000)

 シャッタースピードを1/1250秒と速めにセットして、左手にその辺に転がってたワイヤーを持って猫の目の前でひらひらさせ、右手でカメラを持ち、EVFを覗いての撮影。

 被写体をちゃんと追いながら撮るときは背面モニターよりEVFの方がいい。というか、EVFじゃないと難しい。EVFを覗いて撮るときはカメラを顔にぴったりつけているからブレにくいし、視線とカメラの向きが一致するから追いやすいのだ。

 速いカメラを手にするとつい猫と遊んじゃっていけませんな。

 というわけで落ち着いた写真を。

河川敷でくつろぐハチワレ猫。横顔を強調するために、端っこの方において撮影。いい顔をしてくれました(2014年5月 ソニー α6000)

河川敷でくつろぐハチワレ猫。横顔を強調するために、端っこの方において撮影。いい顔をしてくれました(2014年5月 ソニー α6000)

 コンクリートの上にアゴをぺたんとのっけて休んでた大人の猫。何を見ているのか知らないけど、近寄っても身動きひとつしないので、そっとα6000を地面すれすれに置き、横顔を撮らせてもらった。

 α6000はすごくいいお勧めのカメラなんだけど、ひとつだけ不満があるとすれば、タッチAFが使えないこと。

 AF-Cモードにすると画面上に小さくて四角いAF枠がちょろちょろと動き回って「今ここにピントを合わせてますよ」と教えてくれる。それがこっちの要望とずれたとき、キーを操作して「ここに合わせてちょ」と指示するのがちょっとめんどくさいのだ。

 たとえば次の写真、私は目にピントを合わせたいのにカメラは鼻先にピントを合わせてる。こういうとき、タッチAFが使えると便利なのである。ソニーさま、そんなわけで、次はぜひタッチパネルを搭載していただきたく思います。

さっきの横顔猫、正面から見たら髪型がほぼ七三。その表情がよかった。50mmF1.8のレンズでこっちを向いた瞬間を狙ってみたが、鼻にピントが合ったせいで目が少しボケてしまったのが残念(2014年5月 ソニー α6000)

さっきの横顔猫、正面から見たら髪型がほぼ七三。その表情がよかった。50mmF1.8のレンズでこっちを向いた瞬間を狙ってみたが、鼻にピントが合ったせいで目が少しボケてしまったのが残念(2014年5月 ソニー α6000)

 とはいえ、たいていはカメラ任せでうまくいくわけで、その点ではかなり優秀であり、今までとは次元が違う快適なAFは一見の価値有り。

 店頭で触ったらその快適さについ買っちゃいかねないレベルなので、ぜひ触ってみて下さいませ。

■Amazon.co.jpで購入


筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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