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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第84回

最新ガラケーのスタミナは? 一体どれくらい持つ?

2014年05月12日 18時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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 スマホ定点観測の番外編としてガラケーを比較してきたが、4回目は最後の比較としてスタミナをチェックする。スマホと同じテストはできないので、1時間動画再生、1時間地図表示を行なった。そしてガラケーらしい機能が何かないかと探してみたのだが……。そんなイマドキのガラケーで最後に勝つのはどの端末?

ドコモ「N-01F」

au「MARVERA」

ソフトバンク「301P」

ウィルコム「WX12K」

これまでのおさらいと勝敗

 今回まで比較してきたのは、昨年後半~今年にかけて発売されたガラケー4機種。ドコモ「N-01F」、au「MARVERA」、ソフトバンク「301P」、ウィルコム「WX12K」だ。主なスペックや対応機能は以下の通り。

  ドコモ
「N-01F」
au
「MARVERA」
ソフトバンク
「COLOR LIFE 4 WATERPROOF 301P」
ウィルコム
「WX12K」
メーカー NECカシオ 京セラ パナソニック 京セラ
本体サイズ 約51×110
×14.4mm
約49×112
×16.5mm
約51×112
×18mm
約50×110
×16.4mm
重量 約118g 約124g 約121g 約113g
画面サイズ 3.4型 3.2型 3.4型 3型
画面解像度 480×854ドット 480×854ドット 480×854ドット 240×400ドット
連続待受時間 780時間 380時間 600時間 720時間
連続通話時間 4時間30分 4時間 3時間40分 10時間
データフォルダー容量 256MB 800MB+100MB 700MB 100MB
メモリーカード microSDHC
(32GB)
microSDHC
(32GB)
microSDHC
(32GB)
microSDHC
(32GB)
下り最大通信速度 7.2Mbps 9.2Mbps 7.2Mbps 400kbps
無線LAN × × × ×
テザリング ○(Bluetooth) ○(Bluetooth)
カメラ画素数 810万画素CMOS 808万画素CMOS
(裏面照射型)
510万画素CMOS 500万画素CMOS
インカメラ × × × ×
GPS × × ×
防水/防塵 ○/○ ○/○ ○/○ ○/○
ワンセグ連続視聴 5時間50分 5時間30分 5時間45分 ×
フルセグ連続視聴 × × × ×
FeliCa × ×
赤外線通信
Bluetooth × 2.1 2.0 2.1
SIM形状 microSIM microSIM 通常サイズ 無し
バッテリー容量 1010mAh 1020mAh 800mAh 800mAh
Qi × × × ×
カラバリ PINK、BLACK、WHITE ホワイト、ピンク、ブラック ブラック、ゴールド、ライトピンク、チェリーピンク、ホワイト、ペールミント、レッド、ブルー ブラック、シルバー、ピンク、ネイビーゴールド、ホワイトゴールド、シャンパンゴールド

 1回目はスペックではMARVERA、料金でWX12K(関連記事)、2回目のスピードチェック(関連記事)、3回目のカメラ比較(関連記事)ではN-01Fを勝ちと判断した。301Pも悪い数字は無く、成績自体は良いのだがなかなか勝ち切れない。

 N-01Fがリードする展開で迎えたガラケー比較最終回、まずはスタミナチェックから見ていこう。

1時間の動画再生で3割減
スマホよりも電池が減る?

 まずは動画の再生テスト。スマホではLTEに接続してYouTubeの動画を2時間再生しているが、ガラケーでは難しいので、あらかじめ録画した動画を再生した。そのため通信はオフにしていないが、ストリーミングによる再生ではない。明るさは初期設定のまま。満充電の状態からテストしている。

 また再生できるフォーマットの違いで4機種とも別々の動画を再生しており、1時間連続で再生できない機種は筆者が手動で繰り返し再生している。再生自体は横画面で行なったが、WX12Kのみ横画面では不可だったので、縦画面である。

 スマホでは2時間で良くて2割、厳し目の機種だと4割程度の消費であるため、ガラケーでしかも1時間の再生ならあまり減らないのではと思ったのだが……。

  ドコモ
「N-01F」
au
「MARVERA」
ソフトバンク
「301P」
ウィルコム
「WX12K」
1時間動画再生後 70% 目盛り減らず 目盛り減らず 1目盛り減

 N-01Fのみ、パーセント単位で残量が分かったので表に掲載。他の機種はピクトアイコンの目盛りを参考にしている。

 N-01Fを見ると、電池の減りが激しい。このペースならスマホよりスタミナは悪いことになる。他の3機種は3目盛り中でWX12Kのみ1目盛りが減った。単純に計算するとこれも3割は減ったことになる。また301Pはパーセント表示はしないが電池の設定で「十分に残っている」との表示を確認した。

 ここはMARVERAと301Pをリードとしたいところだが、そう断言するのは難しい。たとえばパーセント表示では3割減ったはずのN-01Fは、アイコンの目盛りの表示を見ると「5目盛り中、1目盛り」しか減少していない。表示の仕方が機種によって違うだけでなく、バッテリーが減ってくると省エネ設定が自動的に起動したりと、残量に比例して時間が持つわけではないのだ。

 とはいえ、この結果を見ると、実はガラケーのスタミナが持つのは、普段の待受状態で電池の消費が少ないからと感じる。スマホのように大型ディスプレーによるバッテリー消費が大きかったり、処理性能が必要なアプリが動作しているわけではないからだ。

ブラウザーを使って1時間地図表示
動画再生よりは電池の減りが少ない

 続いてのスタミナチェックは、ブラウザーで地図サービスを1時間表示し続ける。これは当然各機種のモバイル通信を利用する。スマホでは撮影、電子書籍閲覧、ナビと合計2時間半程度のテストを行っているが、同じテストをやるにはガラケーは非力すぎる感がある。

 なお各機種のブラウザーでうまく表示できる、またはできないサイトがあったため、マピオンとGoogleマップを切り替えて使っている。

  ドコモ
「N-01F」
au
「MARVERA」
ソフトバンク
「301P」
ウィルコム
「WX12K」
1時間地図表示後 82% 目盛り減らず 目盛り減らず 目盛り減らず

 こちらはN-01Fが18%減と動画再生ほどにはバッテリーを消費しなかった。他の3機種も目盛りが減ることはなく、301Pの設定を確認しても「十分に残っている」という表示だ。

 ただし4機種で現在地表示もさせたのだが、スマホのマップよりも正確ではなく(GPSを搭載していない機種もあるため)、WX12KはPHSの通信速度の影響でマップの表示に時間がかかる。筆者がガラケーを使っていた時代にはマップをよく使っていた記憶があるのだが、バッテリーが減りにくいとはいえ、ガラケーで地図を積極的に使いたいとはあまり思えない。

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