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ゲーミングデバイスなら長く使えるCorsair製がベストバイ!

2014年05月17日 10時00分更新

文● 石井 英男

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あらゆるゲームに対応できる
高性能ゲーミングマウス「Rapter M45」

Rapter M45。実売価格は6170円前後(税抜)

 「Rapter M45」は、7つのボタンとスクロールホイールを備えた高性能プログラマブルゲーミングマウスであり、Corsairのゲーミングマウス製品の中核となる製品だ。

 まずは、その外観から見ていこう。ボディカラーはブラックで、手になじむエルゴノミクス形状となっており、手をのせたときの感触もさらっとしており心地よい。サイズも一般的な日本人男性の手にちょうどいい大きさだ。

 底面には、テフロンシートが5ヵ所に貼られており、磨き上げられた氷の上のような滑らかな操作感を実現している。手前には、帆船の帆をイメージしたCORSAIRロゴが描かれているが、このロゴの下には赤色LEDが仕込まれており、動作中に点灯するのもゲーミングマウスらしいギミックだ。頻繁に使われる左右クリックボタンには、信頼性が高く寿命が長いオムロン製スイッチを採用するなど、品質にこだわっていることが魅力だ。

Rapter M45の上面。手前のCORSAIRロゴには赤色LEDが仕込まれており、動作中に点灯する

Rapter M45の底面。周囲5ヵ所にテフロンシートが貼られている

 光学式マウスの心臓部ともいえるオプティカルセンサーとして、PixArt製「PMW3310」を搭載。ゲーミング用途に最適化されたセンサーであり、最大解像度は5000DPIと非常に高く、50DPI刻みで自由に設定可能だ。3種類の解像度をプリセットでき、DPI変更ボタンにより、ユーティリティーを使わずに、オンザフライで解像度を変更することができるので、非常に便利だ。

 スクロールホールの下には、現在のDPI設定を示すLEDインジケーターが用意されているので、状況を一目で確認できるのもうれしい。小さな手の動きで、マウスカーソルの大きな動作が求められるシーンや、反対にマウスカーソルを細かく動かしたいセンシティブなシーンも、DPI変更ボタンにより素早く対応できる。

スクロールホイールの下にDPI設定を示すLEDインジケーターが用意されている。これはLEDが1つ点灯した状態

こちらはLEDが3つ点灯した状態。DPI変更ボタンはLEDインジケーターの上下に用意されており、ユーティリティーを使わずにオンザフライで解像度を変更できる

 FPSで、スナイパーライフルを使って遠くからエイミングし、ヘッドショットを狙う場合なども、微妙な動きにきちんと反応してくれる。さらに、X方向とY方向の解像度を独立して設定することも可能である。

 レポートレートが高速なことも魅力だ。レポートレートは、マウスからの信号をPCに伝える周期であり、レポートレートが高速なほど、マウスの動きがソフトに認識されるまでの遅延が少なくなる。

 標準的なUSBデバイスのレポートレートは125Hz、つまり1秒間に125回という割合で信号を伝えているが、Rapter M45では、最大1000Hzという高速レポートレートに対応している。1000Hzでは、標準的なUSBデバイスに比べて実に8倍も高速となる。

 レポートレート125Hzでは、最大8msの遅延が生じるのに対し、レポートレート1000Hzでは、最大でも1msしか遅延しないことになる。さらに、専用ユーティリティーを使うことで、レポートレートを1000Hz/500Hz/250Hz/125Hzの4段階に切り替えることが可能だ。また、マウスリフト検知機能も搭載しており、マウスを持ち上げる高さによって、センサーのトラッキングを停止することができる。

 高機能な専用ユーティリティーによって、さまざまな設定が可能なことも特筆できる。ユーティリティーは、Corsairのウェブサイトからダウンロードできる。ユーティリティーは日本語化されており、画面デザインも優れているため、初心者にもわかりやすい。

Rapter M45の設定を行う専用ユーティリティー。7つのボタンに機能を自由に割り当てることが可能

解像度は50DPI単位で3種類登録でき、登録したDPIには、ユーティリティーを使わずにオンザフライで変更できる。また、レポートレートの変更も可能

 ユーティリティーを使うことで、7つのボタンに自由に機能を割り当て可能なほか、一連のキー操作をマクロとして登録できるなど、まさにいたれりつくせりだ。DPI設定やレポートレート、ボタン割り当てなどは、プロファイルとして一括管理が可能で、ゲームソフトなどによって使い分けられる。ユーティリティーの完成度や使い勝手も、数あるゲーミングマウスの中でもトップクラスといえるだろう。

設定はプロファイルとして一括管理が可能

 マウスの使用感にこだわるゲーマーにとって、マウスの重量も重要なポイントだ。最適なマウスの重量はゲーマーやゲームタイトルによっても変わるが、Rapter M45では、調整可能なウェイトシステムを搭載しており、約20gの範囲でマウスの重量を変更可能だ。

 重量は、マウス底面の3ヵ所にある銀色の部分をコインなどで回して外し、中にウェイトを入れたり外したりすることでの調整する仕組みだ。軽めのマウスを好む人でも、重めでしっかりした操作感が好みの人でも、本製品なら満足できる。

マウス底面の3ヵ所にウェイトが搭載されている。ウェイトの着脱によって、約20gの範囲で重量を調整できる

 ゲーミングマウスは、素早い動きを頻繁に繰り返すような、ケーブルに負担がかかる使われ方が多いが、Rapter M45では耐久性に優れた布巻きタイプのUSBケーブルを採用しているため、断線などのトラブルを防止できる。

布巻タイプのUSBケーブルと赤い丈夫なUSBコネクターを採用しており、断線などのトラブルを防止できる

 実際にRapter M45を利用して、FPSやMORPGなどをプレイしてみたが、その操作感は非常に快適であり、ゲームの腕がワンランクアップしたと感じるほどだ。ゲーミングマウスは、一般的なマウスよりも高精度で信頼性も高いため、より快適な環境でゲームを楽しみたい人はもちろん、CADやレタッチなど、マウス操作が多い作業を行なう人にもお勧めしたい。

9つのマクロ専用ボタンを搭載する
MMOやRTSに特化したマウス「Vengeance M95」

 なお、Corsairでは、Rapter M45の他にも、「Vengeance M95」や「Vengeance M65」といったゲーミングマウスをリリースしている。Vengeance M95は、同社のゲーミングマウスの最上位となるモデルで、Avago製「ADNS-9800」レーザーセンサーを搭載し、最大解像度8200DPIという、超高解像度を実現した製品だ。さらに9つのマクロ専用ボタンを搭載するなど、MMOやRTSに特化した製品だ。

Vengeance M95。実売価格は9280円前後(税抜)

スナイパーボタンでワンタッチで解像度変更
狙撃に特化したマウス「Vengeance M65」

 Vengeance M65は、Vengeance M95の姉妹モデルであり、M95と同じく、Avago製「ADND-9800」レーザーセンサーを搭載し、最大解像度8200DPIを実現している。こちらは、FPSに特化した製品であり、Rapter M45と同じウェイトシステムを搭載するほか、左側面に独自のスナイパーボタンを搭載していることが特徴だ。

Vengeance M65。実売価格は8280円前後(税抜)

 スナイパーボタンを押している間は、DPI設定を一時的に下げることができるため、スナイパーライフルなどでスコープを覗く際に便利だ。Rapter M45なら、MMOやRTS、FPSなど、ジャンルを問わず快適に利用できるが、特定ジャンルでの操作環境をさらに極めたいという人は、Vengeance M95やVengeance M65を検討するといいだろう。

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