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Google「バックリンクの重要性は薄れる」今後は著者オーソリティやコンテンツ分析へ

2014年05月07日 00時20分更新

記事提供:SEMリサーチ

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米Google特別エンジニア・Matt Cutts氏は2014年5月5日、ランキングアルゴリズムにおけるバックリンクの重要性は低下するかとの質問に対して、次第に重要性は少し低下するだろうとコメントした。

今後数年も Google はウェブサイトやページの基本的な評判(Reputation)を評価するためにバックリンクは検索順位決定のためのシグナル(手がかり)として利用されるが、徐々に重要性は少し薄れるだろうと見解を述べた。Google は、ある特定のページが検索者のニーズに合致しているのか、コンテンツの品質が十分であるかをより精度高く判断するための開発に取り組んでいるためだ。

同社は誰が書いたページなのかという著者のオーソリティに基づいたランク付けすることに取り組んでいる。特定分野の専門家が書いた文章と特定できれば品質推定に役立つからだ。たとえ執筆者の特定ができなくても、自然言語処理技術が進化したことで、Google はキーワードレベルではなく実際の言語、何がそこに書いてあるかをより正しく理解し、その著者が当該分野におけるエキスパートなのか判定できるようになると説明している。

backlinks will become a little less important

So I think we get better at understanding who wrote something and what the real meaning the content is

Will backlinks lose their importance in ranking?

Google changed the search engine market in the '90s by evaluating a website's backlinks instead of just the content, like others did. Updates like Panda and Penguin show a shift in importance towards content. Will backlinks lose their importance ? - Leah, New York


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つまりパンダアップデート以後の見解の繰り返しで、コンテンツの品質、あるいはそのコンテンツの著者の権威性や信頼性に基づくシグナルが実用的になればなるほど、相対的にバックリンクに基づいた順位決定の影響力は薄れていくという話ですね。

あるページが誰によって記されたものなのか、その人物は当該領域におけるエキスパートなのかといった、著者の権威性(オーソリティ)に基づく評価が適切に行われるようになってくれば、バックリンクという第三者(しかし操作もされやすい)評価要因に依存する必要性は薄れます。仮に「誰」がわからなくとも、自然言語処理技術を駆使して、キーワード単位ではなく文章の背景や意味を汲み取り、検索ニーズに合致するかどうか、その文章は信頼に値するものであるかを判断できるようにする、その開発に資源を集中させてきているということで、数年後には実用的に動くのでしょう。

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